2023年2月25日土曜日

花粉症再発と、畑の本格開始

 なんとなく春めいてきて、川向こうのイトーヨーカドーへのヨーグルト購入の徒歩で、汗がでた。それだけではなくて、ここ数年発症しなかった花粉症が再発したようだ。帰宅して直ぐに、僕に最も合う花粉症薬の、皇漢堂製薬のクニヒロ(48錠518円)を2粒飲むと収まった。とても軽い薬で鼻が異常に乾くこともなく、僕には最適の薬だ。
花粉症は、炭焼きをしている頃に発症して、炭焼きをやめてから暫くして収まったのだが、今年は花粉が多いのかと思う。それはともかく、この時期に花粉症が出るとは異常だ。
その気候を考慮して、畑のジャガイモ畑は、元肥は入れて昨日の雨を待って黒のマルチカバーを施した。黒マルチは、2月末にジャガイモを植えつけて寒さで腐ることのないようにマルチでカバーするが、暖かくなる4月半ばには黒マルチをはがす。畝の水分保持には黒マルチをしておいても良いのだが、ジャガイモは茂るので、畝の乾燥には至らないから、マルチ無でも大丈夫なのだ。なお、植え付け株間に追肥を十分に施すとジャガイモは大きく育ち、マルチが無い方が施肥をし易いのだ。それに、剥がした黒マルチは、茄子の植え付けにも流用できる。植え付け間隔がジャガイモとナスは同じ程度で、しかも、茄子は夏作物で、ジャガイモより寒さに弱く、葉の茂りがジャガイモほどではなくて、雨が降らないと直ぐに畝が乾燥するので、うまく流用できるわけだ。
午後には、えんどうの支柱つくりを行う。昨秋に種の植え付けが遅れたことと、連作障害が出て、植え付け畑を急遽変えたので、黒マルチをしても育ちが遅く、防寒の透明カバーをかけるなど苦労したが、なんとか茂ってきたので、支柱を施せるようになった。エンドウは密集植えの方が育ちやすく、それは、お互いに支えあって伸びるのと、お互いに防寒効果があるからだと思う。僕が密集植で成功しているのを見て、皆さんも密集植を真似するようになった。支柱を立てて、網掛けして、根本の周囲を保温カバーする予定だ。
玉ねぎが育ち過ぎたように思える。2月中旬の追い肥も終えているので、育ちすぎの部分の黒マルチカバーを外すことにする。若干の防寒効果を果たすべく、周囲はカバーする予定だ。ただ、玉ねぎは根の部分での湿度過多でベト病を発生する。収穫前が雨季になる可能性もあり、多雨が予想された場合は透明トンネルカバーを出来るようにする。

昨年撒いておいたキャベツも育ってと言うか、育ちすぎなのだが、玉ねぎ畝の空いた隙間に移植する予定だ。

しかし、午後は余りにも寒くなったので、午後の作業は延期した。



2023年2月22日水曜日

先立たれる不安 今できることは?

 

配偶者に先立たれる不安、解消策は 片付け機に家計共有 シニアサポーター

Q:妻と2人で暮らしている70代の男性です。お互い健康面に不安があり、どちらかに先立たれたときのことを話すようになりました。片付けや家計管理など妻に任せていることばかりで、困ることが多そうです。今から夫婦でできることや話し合うことはありますか。

辻純一郎さん(80)は妻(76)と2人暮らしだ。「そろそろ自分たちのこととして考えなければ」と1月、千葉県浦安市で開催された生前整理の講座に参加した。40年以上暮らす戸建て住宅には物がたまる一方だ。「妻よりも長生きする気がする。妻が元気なうちにできるだけ物を減らしたい。バリアフリーに対応できるようにする意味もある」と話す。

講座に登壇した実家片づけ整理協会代表理事の渡部亜矢さんは「配偶者に先立たれてから身の回りを整理するのでは遅い」と指摘。「夫婦で片付けをしながら、普段しにくいお金や住まいの話をする」と提案する。例えば、キッチンを片付けながらガスコンロをIHコンロに替えるのか、それにはいくら必要かなど、自然と話が広がるという。

「大切なものは誰が見ても分かるように保管しておく」と渡部さん。特に印鑑や通帳、クレジットカードなど大切な物をどこに保管しているかは配偶者に伝える。使わない通帳やクレカなどは解約し、必要なものだけをひとまとめにする。

家計簿は見える場所に 

ファイナンシャルプランナー(FP)の横山光昭さんは月に1度、「マネー会議」を開き、子どもがいれば同席してもらうことを勧める。家族全員で家計を把握するためだ。会議では1カ月の収入や支出、貯金額などを「見える化」する。その機会がないまま家計を管理していた配偶者が亡くなった場合、家計簿や通帳など残された糸口から1カ月でどのくらい使っていたかを割り出すしかない。

そのためにも家計簿は紙で残し、お互いの目に入る場所に置く。「家計簿アプリなど電子化されたものはパスワードを求められることもある。どういう資産があるかも含め、紙ベースで書き出したほうが共有しやすい」(横山さん)

横山さんは「会社員の夫が亡くなった場合、会社で加入していた団体保険や退職金はどうなるのかといった不安が生じる。夫がどれだけの資産を持っているか、妻には見えていないケースもある」と指摘する。こうした情報も夫婦のみならず、子どもを含めた家族で共有することを勧める。

介護見据えてリフォームも 

片付けや家計の共有が進んだら、終(つい)のすみかについても夫婦で考えよう。配偶者に先立たれた場合、いまの住居スペースは広すぎるかもしれない。選択肢は①元気なうちに住み替える②今は自宅で暮らし、介護が必要になったら介護施設に住み替える③このまま自宅に住み続ける――などだ。

シニアの住まいに詳しいエイジング・デザイン研究所(和歌山県上富田町)代表の山中由美さんは「住み替えやリフォームをするなら75歳までが適齢期だ」と話す。複雑な契約や手続きに体力や理解力が必要になるからだという。住み替える際はパンフレットやホームページを見るだけで入居先を決めるのではなく、実際に足を運んで確かめる。予算はどれくらいか、住み慣れた地域か、家族は近くに住んでいるかといった条件を加味して判断する。

配偶者との思い出も詰まった自宅に住み続けるならば、介護を見据えたリフォームが必要になる場合もある。過度なバリアフリー仕様のリフォームが逆に体を弱める原因にもなりかねない。早いうちに取り付けた手すりが数年後の介護状態によっては邪魔になることもある。リフォームする時点で何が必要なのかをしっかりと判断したい。

「買い物難民」避ける 

シニア女性の意識調査をするハルメク生きかた上手研究所所長の梅津順江さんによると、車を運転していた夫が亡くなり、移動手段に困る女性が少なくないという。特に公共交通機関のダイヤが縮小されたり、コミュニティーバスが廃止されたりしている地方では「買い物難民」になるケースもある。「買い物代行サービスやネットスーパーなどの利用に慣れておくといい」(梅津さん)

不幸にも配偶者が急に亡くなる事態が起きても、夫婦で前もって情報を共有していないと残されたほうができることが限られる。事前に何を伝えておくとよいか改めて把握し、必要になる備えやサービスを見直しておきたい。

(浜野琴星)

粛々と行うパソコンリカバリーの現状

 所有するパソコン2台が損傷して、1台はハードディスク内のリカバリープログラムでリカバリーできた。リカバリー当初は不安定と言うか、デスクトップのアイコンがボヤ~と大きかったのが、2回目にログオンしたら、当初の状態に戻っていた。win7の32ビットの最初の状態に戻ったので、wion10のバージョンアップディスクで、win10にしなければならないが、先ずは、ハードディスク内のリカバリープログラムをUSB(32G)に入れた。なお、リカバリーメディアがCDだと6枚も必要らしいので、32GUSBを購入した。なお、ヤフオクでは、win8のリカバリーUSBしか売ってなかったが、一応2000円で購入しておいた。
残りの1台は、どうやら、ディスク内のリカバリープログラムも破壊されたらしく、なかなか難渋している。ヤフオクでwin7、Win8のリカバリーメディア(CD)1700円で購入しているが、起動時読み取りそのものが巧く行かない。富士通パソコンの場合は、CDを入れた状態で、F12キーを押しながら起動して、ピーと鳴れば離して、Tabキーを押すと、ハードディスクでのリカバリーとリカバリーメディアでのリカバリーを選択する画面がでるのだが、選択してONしても、CDの読み取りが開始しないのだ。勿論、ハードディスク読み取りも巧く行かない。
もう少し、粛々とトライする。
なお、大阪でのパソコンも損傷したが、これは中古なので改修はあきらめて、新しく中古のパソコンを手配する。購入したら、リカバリー方法も考えて準備する。


2023年2月20日月曜日

今日も粛々と生きて行こうと頑張った。

 今日は、確定申告をしようと千葉西税務署に自転車で向かった。我が家から大体、6km程度は南側にある。ただ、千葉の道路は狭い。自転車は、幅50cmの下水蓋兼用の歩道を走るところが多い。そのため、出来れば裏道を走る方が安全だ。ただ裏道は迷路状態の所が多く、道を熟知しないと迷子になってしまう。そのため、一応は地図を見て出発した。傲慢になってスマホももって行かなかった。粛々と走るつもりだったが、やはり途中で迷子になり必死になって走ることになってひまった。無事に書類は提出して受理されたが、帰りも迷ってしまった。結局2時間は走ってしまった。疲れた。
粛々と生きるのもなかなか難しいのだ。粛々も良いが、万全の準備も必要なのだ。

2023年2月19日日曜日

粛々と生きてゆこう。

 今日はかなり忙しかった。朝はかぁさんの散歩に付合い、十時過ぎに帰ると、借り畑に行き、100本以上は植えた玉ねぎに追肥をした。2月中には追肥しなければならないらし。我が畑の玉ねぎは黒マルチをしているので、植えている部分の小さな穴の玉ねぎの苗の横から、小さなじょうろを差し込んで、追肥は、発酵させた米ぬかを水に溶かしたのを小さなバケツに入れて、そこからアルミコップでじょうろに注ぐのだ。ここ何年かは、ジョイフル本田で無料でもらえる米ぬかだけを肥料にしていて、肥料代はここ数年はずっと無料で過ごしている。
米ぬかは、大きな容器に大きなビニール袋に入れて保管している。また別の容器にも、これはそのまま米ぬかを入れて、砂糖水を入れて発酵させている。発酵させない米ぬかは、そのまま厩肥すると作物の根を痛めるので、追肥等には発酵米ぬかを使うのだ。半腰での作業だから腰には負担だ。我が友人の土井は、半腰作業で腰を痛めたようだ。
それg終えて最後には、じゃがいも畑の準備の最後の部分の、植え付け畝の準備を完了した。植え付けは2月末からだから、そこに入れる元肥は、未発酵の米ぬかで良い。最近は、かなりの量の米ぬかを入れて、畝で発酵させる。とにかく、以上の作業で午前中は掛かった。昼食後は自転車に乗って図書館に予約本を受取りに行った。
僕は思うのだが、老化の大きな原因は、心配することによるストレスだと考える。それならば、日々の遣るべきことを、ただ淡々と過ぎせばよいのだ。問題は、僕はとても用心深くて先をあれこれと考えてしまうのだ。が、あれこれ考えて寿命を縮めるなんて最低だ。何も考えずただ粛々とやるのが良さそうだ。
ちょっと疲れたので、休憩しよう。
ところで、いこいこMAPの生駒山系ハイキングガイドをメルカリで購入した。次回に大阪に行ったら、枚方後方の山を、この地図を元に歩いてみよう。前回は準備不足で、むりやり歩いた感があるので、歩き直すのだ。地図を見ているだけで気分が良くなるのはなぜだろうか。恐らく、知らない街をあるいてみたい、って気分になるに違いない。
なお、本日で楽天携帯のテザリングデータ量は3G(1050円/月)を越えて、20G(1980円)レベルに入った。月で20Gなら十分なので、従来のADSL(2000円/月)と同レベルだ。
テザリングは問題なくできるのでほっとしている。固定電話をやめる手続きを推進しよう。


2023年2月17日金曜日

かような記事は問題が大きいのじゃないか?

 この記事を読んで、愕然とする人が多いのではないかと思う。しかも、この記事の発言者はがん治療先端研究所の首脳人だろ。恐らく進行性がんのことを言っているのだろうと思うが。

進化するがん治療4 遺伝子で探る再発リスク

 [有料会員限定]

年間約16万人が発症し、日本で最も多くの人がかかる大腸がん。現在の標準的な治療では、手術後の再発を抑えるため抗がん剤を投与。患者は日々、副作用と闘っている。

だが抗がん剤が効果を発揮する患者は限られるのが実情だ。国立がん研究センター東病院副院長の吉野孝之は「20人のうち19人は抗がん剤の恩恵を受けていない」と語る。九州大学准教授の沖英次は抗がん剤の副作用で手足がしびれ、後遺症に苦しむ患者を何人も見てきた。「もどかしさと悔しさを常に感じてきた」という。

抗がん剤が効かない患者が事前に分かれば、副作用の苦しみを少しでも減らせるはず――。こうした問題意識から国立がん研究センターと九州大は、数千人規模の研究に取り組んだ。

手術後の大腸がん患者の血液を調べ、がん由来の遺伝子が陽性だった患者は抗がん剤で再発リスクが下がった。一方、陰性の患者は抗がん剤を投与してもしなくても、再発リスクに有意な差は出なかった。足元ではさらに検証が進むが、「陰性患者への抗がん剤投与は効果がない可能性がある」(沖)。

遺伝子分析から最適な治療法を探す「がんゲノム医療」で先行するのは海外だ。

「今後25年でがんによる死亡率を少なくとも50%削減する。がんを死亡宣告から治療可能な病気に変える」。米大統領のバイデンはそう訴える。野心的な目標は「がんムーンショット」計画と呼ばれる。目標達成に向けて注目されるのが、血液検査の活用だ。

米国は、血液中の遺伝子から複数のがんを同時に調べる多がん早期検出(MCED)検査で優位に立つ。米社が実用化した「ガレリ」は50種類以上のがんを一度に検出できる。診断結果をもとに、早期治療や予防につなげるサイクルを広げようとしている。

国立がん研究センターによると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性で6割強、女性は5割強に及ぶ。2人に1人ががんに罹患(りかん)する中、日常生活と治療の両立が今まで以上に求められている。最適な治療法がいち早く見つかれば「副作用に苦しむ患者が減り生活の質は大きく改善する」(沖)だけに、がんゲノム医療の普及が待たれる。

(敬称略)

 先端医療エディター 高田倫志、草塩拓郎、高城裕太、斎藤萌、満武里奈、藤井寛子が担当しました。


2023年2月15日水曜日

免疫療法ではないけども、遺伝子解析のせいかですね。

 

抗がん剤技術「ADC」新薬の実力 世界大手、開発競う

進化するがん治療②

「がんが消えたのかと思うほど、普通の日常を過ごせた」

2016年、岐阜県内に住む世一真弓は愛知県がんセンターで第一三共の抗がん剤「エンハーツ」の治験に参加した。ステージ4で見つかった乳がんが脳に転移。6種類の抗がん剤を試した末の決断だった。

放射線治療後にエンハーツを3週間ごとに投与。するとがんマーカーの数値が「どんどん下がった」。脳画像でも腫瘍が縮小するのを確認し、夫と旅行や買い物に出かけ、居酒屋で大好きなお酒を楽しめるまで回復した。昨年、脳腫瘍が再発し治療は今も続くが「末期がんでも長生きしている。この薬に出会えて幸運だった」とかみしめる。

エンハーツは第一三共が開発し20年に発売した新薬だ。「HER2」と呼ばれる特定のたんぱく質をもつがん細胞に結合する抗体と、薬物を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」技術が特徴だ。がん細胞に入り込み、がんを攻撃する薬物を放出する。薬物は周りのがん細胞にも浸透し、治療効果を高める。乳がん患者のおよそ2割を占めるHER2を多く持つ患者から処方が始まった。

治験に携わった昭和大学の鶴谷純司は「全身に転移した患者が、1年後も元気に通院する姿に衝撃を受けた」と語る。

22年6月の米臨床腫瘍学会(ASCO)では、乳がんの約半数を占めるHER2の少ない患者でも有効との結果が示された。「がん治療を変える新薬が登場した」。愛知県がんセンターの岩田広治はそう実感した。

エンハーツは乳がんだけでなく肺がんなどでも治験が進む。英エバリュエートは28年に売上高が61億ドル(約8000億円)に達すると予想。収益拡大への期待から、第一三共の時価総額は一時9兆円を超えた。

ただ注意点もある。京都大学の戸井雅和は「最大の課題は間質性肺炎だった」と語る。治験では日本人の死亡例も報告され、複数の医師が第一三共に注意喚起した。現在は肺を数カ月ごとに画像検査し、肺炎の疑いがあると投与を中断している。過去に抗がん剤「イレッサ」で、発売後に間質性肺炎による死亡例が相次いだ問題があるだけに、岩田は「対処を間違えれば実用化は難しかった」とみる。

ADC技術を使った新薬開発は世界の製薬大手が力を入れる。「(従来型の)抗がん剤はいずれADCに置き換わる」(鶴谷)。がん治療のパラダイムシフトが進みつつある。(敬称略)

2023年2月14日火曜日

人と会うのが恐ろしい

 最近、人と会う前とか、旅行前とかが不安と言うか恐ろしい。
理由が分かった。
僕の場合は恐らく、老い先が短いことによる不安なのだろう。トヨタ会長が97歳で亡くなった。あれほど金があっても、金で伸ばせる寿命は数年でしかなく、死は誰にも訪れるものだが、それは恐怖でもある。不安であっても仕方がない。

川添愛 怖いCM

 [有料会員限定]

子供の頃はお化けが怖かった。昔はテレビでオカルト番組が数多く放送されており、それらをチラッとでも見てしまった日は怖くて眠れなかった。子供向けの本にも幽霊や妖怪に関するものが多く、またそういうのが好きで怖い話をいっぱい知っている友達もいたので、恐怖の対象には事欠かなかった。

私がとくに怖かったのはドラキュラである。毎晩、寝ている間にドラキュラが来て、血を吸われるんじゃないかとドキドキしていた。首をガードするため、どんなに暑い夏でもすっぽり布団に入って寝ていた。今思えば、ドラキュラ伯爵がわざわざ日本の田舎まで小学生の血を吸いに来るわけはないのだが。

とはいえ、お化けのように存在するかどうかかも分からない抽象的なものが怖くなったのは、たぶん小学校に上がった後のことだ。それ以前は、もっと具体的なものが怖かったように思う。記憶に残っているのは、4歳ぐらいの頃、歌番組で沢田研二さんが素肌にスパンコールをちりばめたように見える衣装で歌っているのを見て、怖くて泣きそうになったことだ。また、デビュー当時の桑田佳祐さんが所狭しとステージを暴れ回るのにも怯(おび)えていた。たぶん、人間の肌にキラキラした粒がくっついている状況や、自分に予測できない動きをする人を見て、本能的に「異常だ」と感じたのだろう。

なぜ怖かったのかがずっと分からなかったものもある。昔のロート製薬のCMがそれだ。「ロート、ロートロート♪」という混声合唱と共にロート製薬の社屋が映るだけのCMだが、子供のころはやけに恐ろしくて、まともに見ることができなかった。そのCMを恐れるあまり、直後に始まる提供番組、大橋巨泉さんの「クイズダービー」まで恐ろしく感じていたほどだ。

ネットで検索してみると、私と同じように「あのCMは怖かった」と言っている人がいた。私の知人にも、「子供の頃、ロート製薬のビルが怪獣のように暴れ回る夢を見た」という人がいる。よって、あの恐怖は私だけのものではないようだが、なぜ恐ろしいのかがまったく分からなかった。合唱の不協和音が怖いのか、バサバサ飛び回る鳩(はと)が不気味なのかとか、いろいろ考えたが、どれも決定打に欠けるような気がしていた。

昨年、映画評論家のビューティーデヴァイセス氏に話を聞く機会があり、長年の謎が解けた。氏によれば、望遠レンズによる圧縮効果と、建物の周囲を飛び回る鳩が原因だという。圧縮効果で建物を実際よりも大きく感じ、さらに鳩との対比で巨大感が増したために、「何か異様なものを見た」という人間の原始的な恐怖が刺激されてしまうとのこと。望遠レンズによる圧縮効果は、怪獣映画で怪獣の巨大感を演出するのにも利用されるらしい。

50歳手前になった今では、当時のCMの映像を見ても怖いと思わないし、お化けが怖いということもなくなった。むしろ最近は、遠出をする日の前なんかにやたらと恐怖を覚えることがある。どうやら、私が恐れているのは「変化そのもの」であるようだ。コロナ禍の間、行動範囲が限られた中で日常を過ごしてきたから、そこから離れて環境が変わることに恐怖を感じるのかもしれない。人間の心理に対するコロナの影響に思いを馳(は)せつつ、少しずつでも外の世界に慣れる必要性を感じる今日この頃だ。

(言語学者)

がん治療の一方法として覚えておこう。

 なんと!くそ住重の製品のようだ。が、命が掛かっているので覚えておこう。
どこまで信用できるかは判らないが、保険適用らしいし。
そう言えば、僕の仕事で、かなり失敗したのが、中性子放射設備内物流装置だった。
これは内緒。
本設備には、阪大同輩の安倍氏とか後輩の熊井が関わっていたのだろうか。

進化するがん治療1 日本発・粒子線、世界へ

「副作用も少なく、治療を受けてよかった」。兵庫県に住む佐々木加世子(仮名、70代)は、2019年に口腔(こうくう)がんと診断された。手術で取り切れず抗がん剤治療を受けたが再発。食事も十分にとれなくなった。体調が悪化する中、主治医に勧められたのが「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だった。

22年1月、関西BNCT共同医療センター(大阪府高槻市)で治療を受けると腫瘍は2~3カ月で消えた。その後は再発せず通院しながら経過観察を続ける。食欲も戻り「リハビリや体力づくりのウオーキングに精を出している」とほほ笑む。

□   □

BNCTは世界の最先端をゆく日本発の粒子線治療技術だ。がん細胞がホウ素を取り込む性質を利用し、ホウ素と中性子の核反応でがん細胞を破壊する。治療は1時間弱で基本的に1回ですむ。

高い効果と患者負担の軽さから従来の手術や放射線、抗がん剤、免疫療法に続く、がん治療の「第5の選択肢」として注目される。近年は米国や英国、アルゼンチンなど各国で開発が進み、日本のシステムが中国に導入されることも決まった。

だが実用化までの道は平たんではなかった。BNCTは当初、中性子を生み出すために原子炉を使っていた。原子炉の利用は核物理学などが中心で「(医療用に使えるのは)1年でわずか4~5日。予算も限られ物理学者や医師、企業研究者が知恵を絞る毎日だった」。大阪医科薬科大学BNCT共同臨床研究所所長の小野公二は振り返る。

研究は米国で1950年代に始まり、京都大学は70年代に参入。91年に京大にいた小野が引き継いだが「成果の見えない地味な日々が続いた」。

転機は2001年に訪れた。「打つ手がないがん患者がいる」。大阪大学から連絡が入った。耳の近くの腫瘍を切除し放射線治療を施したものの再発。有効な抗がん剤もなかった。「何とかできないか」。小野はBNCTの利用手続きを急いだ。

粒子線をあてると、腫瘍は目に見えて縮小した。患者は日常生活を送れるまでに回復。その経緯は国際学会で発表され、問い合わせが相次いだ。

小野は、多くの患者が利用できるよう医療機器としての実用化を目指した。だが厚生労働省の回答は「ノー」。原子炉は医療機器として認められないとの理由だった。

そこで考えたのが原子炉のかわりに加速器を使うアイデアだ。住友重機械工業に持ちかけ、07年から共同研究を開始。20年に世界で初めて薬事承認を取得した。現在は大阪府と福島県の2カ所で保険適用の治療が受けられる。

小野が見据えるのは次のステップだ。「出力をあげれば照射時間を短縮できる」「薬剤を改良し副作用を軽くできれば」。患者の負担軽減に向けたアイデアは尽きない。

□   □

がんを巡る治療技術が急速に進化する中、変わらぬ課題もある。治療と仕事の両立だ。厚生労働省がまとめた「全国がん登録」(2019年)によると、1年間にがんに罹患(りかん)した患者は約100万人。その約4分の1は20~64歳だ。国立がん研究センターによると、仕事を持つがん患者の約5割が休職・休業し、約2割は退職・廃業を迫られている。

闘病と仕事の両立を支援する制度を大幅に拡充したのが伊藤忠商事だ。保険適用外の先進医療を自己負担なしで受けられるほか、社員が死亡しても子どもの教育費は大学院修了まで補助する。岡藤正広会長は「就職先は人生を託すところ。業績だけでなく社員の健康を気遣うバランスのとれた企業を目指す」と語る。

きっかけは岡藤が17年、がん闘病中の社員から受け取ったメールにある。休職制度などへの謝意とともに「伊藤忠が一番いい会社です」とあった。だが数週間後に社員は帰らぬ人となる。

「社員ががんになったら自分の家族が闘病しているつもりで臨みます」。岡藤は全社員にメッセージを送り支援制度を拡充した。現在、年約10人の社員が利用する。「いつどうなるか分からない。皆、あすは我が身だ」。岡藤の偽らざる思いだ。

(敬称略)

不治の病とされたがん。技術進化で治療は大きく変わりつつある。研究機関や企業、患者の最前線の動きを追った。


2023年2月11日土曜日

オリンピック運営組織次長の森泰夫さんの夢見はどうだろうか。

 こういう人って、夢見は良いのかな?きっと酒池肉林の夢なんだろう。
羨ましい。こんなひどい人でも執行猶予程度で、損害返済不要なんだろうか?
委員会への返却要求もないのだろうか。 

それに考えるのだが、この次長の上司の部長や、その上は、何を考えて森に任せていたのだろうか。通常、一億以上だと余程のことがなければ随契契約は許されない。それが、400億を分割するにしても、かような膨大な金額の案件を随契でやれば捕まることは目に見えている。上司達は、完全に見えない振りをしていたに違いない。承認印はめくら判だったと弁解しているのだろう。森はやりたい放題の確信犯で、精神的には異常者と思われる。
僕がやっていた官庁仕事では、1億の仕事でも、あたかも数社の競合であるかのような舞台つくりをして漸く受注したものだ。大体において、1億以上の官庁案件は談合と考える方が良いのだが、これだけ大っぴらに談合するとはあきれたものだ。競争相手を全て下請けに回していたから、受注金額が予算の倍になるなんて当たり前だろう。
この有様だと、オリンピック全体が汚職、談合で仕上げられたとするのが妥当だろう。

「全く英語が話せない森さんのせいでマラソンが…」オリパラ談合を主導した森泰夫容疑者(55)の評判は“コミュ障なパワハラ上司”《ついに逮捕》

配信

文春オンライン

否定していた「談合の意図」を一転して認める

「俺は森喜朗の親戚だぞ!」

【関連記事】

宅地特例は重要だ。

 

相続税、「宅地特例」で負担ゼロも 適用条件は厳しく

点検 相続節税(5)

東京都内に住む男性Aさん(73)は最近、相続税に関心を持ち始めた。70代半ばに差し掛かる年齢になり、自分に万一のことがあった場合に備えたいと考えたからだ。現役時代は会社員で、財産は預金と築20年弱の戸建て住宅が大半を占める。「自宅の相続で土地の評価額を下げられる制度があると聞いたが、利用するにはどうすればいいのか」と話す。

Aさんが着目した制度は「小規模宅地等の特例」で、被相続人(亡くなった人)の自宅を相続する際に土地(居住用宅地)の評価額を80%減らすことができる。相続税は相続人が引き継いだ財産の課税上の評価額に応じて税額を計算していく。現預金は金額がそのまま評価額になるのに対し、自宅土地の評価額は特例の適用で80%下がるため節税効果が大きい。

中流層に恩恵大きく

特に恩恵を受けやすいのが都市部に住み、相続財産が自宅と数千万円の預金といった中流層だ。特例の適用で相続財産全体の評価額が相続税の非課税枠(基礎控除)である「3000万円+600万円×法定相続人の数」の範囲に入れば、相続税はかからない。「特例で相続税がゼロになったり、払ったとしても大幅に減らすことができたりするケースは多い」と税理士の渡辺浩滋氏は指摘する。

ではどれくらいの節税ができる可能性があるのか。被相続人が高齢の母親で財産は自宅5500万円(土地5000万円、建物500万円)、預金2000万円の計7500万円、相続人は同居する長男という例を挙げよう。

母が亡くなって相続が発生した際に特例を利用すると、自宅の土地の評価は80%減の1000万円に下げることができる。建物と預金も含めた相続財産の評価額は3500万円と相続税の非課税枠(3600万円)を下回り、長男に相続税はかからない。一方、特例を利用しなければ相続財産は7500万円で、非課税枠を超える3900万円に課税される。相続税は580万円になる計算だ。

特例は地価高騰で相続税を払えず、相続した家を手放すなどの事態を防ぐのが主な目的だ。ただ「適用を受けるには多くの条件がある」と税理士の高橋安志氏は話す。まず知っておきたいのは土地の条件。居住用宅地で対象になるのは原則として故人が住んでいた自宅の土地で、面積330平方メートル(約100坪)まで適用される。土地は通常「路線価」で評価し、上限を超える部分は減額されない。

申告期限まで所有

対象となる相続人は大きく3つに分類できる。①故人の配偶者②故人と同居していた親族③持ち家のない別居親族だ。このうち配偶者は適用までのハードルが最も低い。相続税の申告期限(相続発生から10カ月)までに遺産分割を確定して申告すれば対象となる。ほかに必要な条件はなく、法律上の婚姻関係にあれば故人と同居していなくても適用される。

故人と同居していた親族は1棟の建物に共に居住していれば適用対象だ。故人が老人ホームなどに入居していた場合も、要介護認定を受けていたといった条件を満たすと特例を利用できる。

一方、親の介護のため自分の家族を持ち家に残して一時的に同居した場合は適用外となる。生活拠点は自分の持ち家にあると判断されるからだ。また「自分に持ち家があるのに住民票だけ親が住んでいる家に移し、実際は同居していない場合も認められない」(渡辺氏)。税務署は同居の実態を細かく調査するため、適用されるには同居することが必要だ。

適用条件が最も厳しいのは、税理士などの間で「家なき子」と呼ばれる持ち家のない別居親族。故人に配偶者や同居していた親族がいないほか別居親族は相続開始前3年以内に自分や配偶者の持つ家に住んでいないことが必要だ。2018年の改正で3親等内の親族が所有する家に住んだことがないといった条件も加わった。持ち家を親族に売って賃貸の形で住み続けるなどの例があったためだ。

同居親族は相続税の申告期限まで宅地を所有・居住し、持ち家のない別居親族は所有するという条件を満たす必要がある。「申告後に売却しようとする人がいるが、売却が申告期限前なら適用されない」と高橋氏は話している。

(岸田幸子)=おわり