2012年6月6日水曜日

核物質降下による放射能強度

地上への放射能降下量と、ベクレルの関係は、下記に書かれています。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/docs/BqToSv.pdf#search='面線源 シーベルト算出式'
これによると(p14)、無限面源A(Bq/m2)の場合、高さ1mでの放射線量は、計算値としては、Ax2.2÷1000000 (μSv/h)となります。
高さ0.1mの場合は、この1.6倍となります。
例えば、市原の実測値で、降下量10,000Bq/m2とすれば、A=10,000として、
高さ1m で、0.022μSv 高さ0.1mで、0.032μSv になります。
これを正しいとすれば八千代市での実測値0.2~0.4μSvの場所では、
市原よりも、降下量が多いことや、また、降下した放射能が屋根や舗装面から、土の所に流れた結果、市原の降下量測定値の10倍程度の放射能が蓄積されていることになります。
なお、取手の友人は市から借りた測定器で実測し、庭地上1m~1cmで
「0・2~0・35マイクロシーベルト」。 特に「雨水枡」では「0・4~0.6」
とのことです。

ただし、引用した文献では、セシウム134とセシウム137による放射線量計算式が異なるとされています。これをどう理解するか調べた結果です。
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/details/Cs137vs134.html
この文献によると、セシウム134が崩壊する時には、光子がセシウム137崩壊時の2倍放出されるとのことです。しかも、その各光子の平均エネルギー量は、セシウム134崩壊時にはセシウム137の1.35倍になり、合計すると、セシウム134の崩壊時の放射線量はセシウム137の場合の2.5~2.7倍になるとのことです。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-128.html
では、“沈着した放射性核種による1時間あたりの実効線量(nSv/h)=放射性核種の降下量(汚染密度)×換算係数換算係数  セシウム137  1.76×10-3 セシウム134  4.96×10-3 “となっているので、その比は、2.82倍になっています。

最初の参照文献では、セシウム137の場合で、しかも、光子1個のエネルギー量を、0.662MeV としていますが、光子の中には低エネルギーのもあり、平均的には、0.851程度としています。つまり、これらの結果として、最初の文献の
Ax2.2÷1000000=Ax2.2x10-3 (式1)が、
セシウム137の場合はAX1.76×10-3 セシウム134の場合はBX4.96×10-3(式2)
となっています。理由は判りませんが、今回の原発事故ではセシウム137とセシウム134は、同程度降下しています。従って、1m高さでの放射能レベルから降下量を類推すると、式2の場合は、平均値としては、3.36x10-3となります。
なお、セシウム137の半減期は30年で、セシウム134の半減期は2年 だから、
共に、n年後ベクレル数=降下量x (2の-n/半減期年乗)にて計算されます。
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000321394/SortRule=1/
で、ICRPのデータから、セシウム137と134が等量の場合、137換算データの1.23倍だと言ってるので、僕の計算結果での1.27とほぼ同じと考えて良さそうです。
みなさん、いろいろ検討してるんですね。感心しました。
最近見つけたのですが、「子供を放射能から守る会in千葉」はなかなか良く調べていますね。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-128.html
船橋での小学校、幼稚園の土壌分析までやっています。
http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-128.html
これによると、土に含まれる放射能物質量は、5070 ~97,565ベクレル/m2にもなるようです。(これは少なめの値と思えます)そこから想定される空間放射能は、0.015~0.313 μSV(マイクロシーベルト)となり船橋、八千代地区の実情と一致しているようです。

 


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