2023年4月15日土曜日

炊事・洗濯・掃除

 日経夕刊の第一面、明日への話題に、長塚京三が、炊事・洗濯・掃除の内、炊事の中で皿洗いはするが、調理には手が出せないと言う。
実は、僕もそうであった。大阪の拠点に行くようになり、しかも、女房が行かないことが多くなり、朝食はパンを、昼食はラーメン類で、夜食は、歩いて5分の所にレストランがあり、そこで食事を食べていた。が、そのレストランが閉鎖になり、駅の方まで歩くのは大変だし、加えて、拠点の庭を畑として耕していた人が老齢でできなくなり、自分で庭の整備のための宿泊期間が長くなったことで、食費が多くなった。
整備に出来るだけ時間を費やしたいことと、食費を節約するには自炊せねばならないと気づいた。そこでやむを得ず、自炊するようになった。
最初は、丸型の電熱加熱テーブルを買って、それに豚肉、野菜、を適度に切り上に載せて、耐熱ガラスの蓋を置くと、蒸し焼きになり、こればかりを食べていたが、その頃、業務用スーパーで6食分とか8食分のカレーとか、ビースシチュー、ハヤシライス、クリームシチューの箱入りルーを見つけた。そこで、野菜はほぼ書かれている通りに、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、鶏肉を主体に、6食分とか8食分を作り置きすることにした。先ずは野菜と鶏肉を適度に切り置いて、大鍋に大匙2杯程度の油を敷き、タマネギを入れ茶色になったころに肉、次いでニンジン、最後にジャガイモとの手順で、十分に炒めてから水を入れて煮て、火を止めてルーを入れて、その後適度に加熱して完成するわけだが、それだけで、何となく料理に関する感覚ができたような気がする。要は、タマネギの千切りをしんなりとするまで焼くだけで料理の味が良くなるのだ。
つまり、タマネギの役目は味付けで、食材に火を通し、味付けをすれば、それが料理の基本だと気づくのだ。そうして、味付けが重要で、それが、タマネギであり、ルーであり、コンソメであり、その他の味付け材なのだ。その味付け材で、和風か洋風か中華風かが決まるわけだ。近頃の大阪滞在では作り置きが十分にあり、電熱器を使うことも無くなったが、若し電熱器を使うとすれば、最後に、出汁を入れて味を調えるだろうと思う。
ところで、ブラジルから来た中谷が泊まった時は、彼は脂っこいのが駄目で、野菜をいためた後、水をいれて炊き、コンソメを入れてスープにしていた。調理の基本は僕と同じだ。
それに、女房の指示で、副食として、キャベツの千切り、納豆、モズク、豆腐を常備して、毎食にドレッシングを掛けて食べている。朝食にはジャム付きパンに、卵焼きを先の副食とともに食べる。一応栄養的には大丈夫と思う。ところで、卵焼きについてはスクランブルが最もおいしいことに気づいたが、わずかに塩をいれるのは塩分を避けてやめている。

雑草処理は肉体労働なので、間食としてはラーメンにキャベツの千切りを入れて食べる。

帰路のバス内での昼食には、作り置きやキャベツ千切りにドレッシングを掛けたのをタッパに入れといて、これを出発日の朝に電子レンジで加熱して、煮抜きとかバナナを持参すると、とても節約型になった。拠点での山行きやその他の遠出にもこの弁当を持参するようになった。
これで、大阪では十分なのだが、やはり千葉の自宅に帰ると女房の食事が実に上手く有難いのだ。女房の継続力にはまことに頭がさがるが、現役時代の僕の仕事における工夫と真寧さだって自慢ものだが、実際にはしんどかった。が女房はしんどいなんて言ったことがない。
やはり尊敬に値する。
そう言えば、僕の友人で会った、野田、土井、殿村達は仕事でもしんどいなんぞとは言わず頑張っていた。土井は特に農作業でも嬉々としてやっていたようだ。僕はやっぱり怠け者だと思う。

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