2023年3月25日土曜日

電車でトラブル

 大阪拠点に向かうべく、八重洲でバス8時10分なので八千代中央駅6時10分代の電車に列んだ。一応、杖持ち老人かつ身体障害者だから、混まない車両の最後尾の優先席の、2列乗車の左側最前列に立った。優先席に近い最前列右側には、60代の痩せ型のサラリーマンが、優先席狙いで並んでいた。僕がその年齢の時には優先席に座ったことはないから何となく苦々しく思えた。女房と一緒なら、ついこの間までは、そんな所に並んだら怒鳴られたものだ。さすがに78歳でペーㇲメーカーを入れてからは女房も文句を言わなくなっが、そんな僕から見るとそう思えたのだ。だが外見では判らない障害があるのかもしれない。

列車が入ると、右側に優先席4席✕2列もある列車で、優先席どころか左側の一般席にも空きは充分にあった。しかし、ぼくが一般席に座ると若い人には一席減るから、僕は出来るだけ優先席に坐るべきだろう。扉が開くと僕の右側の偽優待者が、優待者にあるまじき速度で一番奥の席に駆け込んだ。僕は向かいの扉横の席に向かったが、小型のサムソナイト、左手には杖も持っているし、席は近いのでゆっくりと向かった。すると偽優待者のうしろに居た太めの男が僕を追い越して僕の向かっていた席の所に座り込んだ。ただ、僕のサムソナイトが邪魔になり扉がわ腕掛けとの間に30cm程のすきまが残っていた。そのやり口におこって僕はサムソナイトの前にグルッと身体を回り込ませて、その隙間に尻を落とした。体重を全て掛けたから、隙間は一気に開いて僕の身体は丁度上手くその場所に収まった。やったと思いながら目を閉じたら左手にずれた男がなにかを言っている。左耳は調子が悪く何を言っているかは判らないが僕の行為にクレームしているのだろう。よこを向くと、小肥りで髪はかなり少ないが顔の照りからすると五十前と思えた。席を譲る気はさらさら無いから、視線を前に戻して、マスクのなかから「僕は貴方の前に並んでいましたよね」と言うと、男は僕の視線に入るように首をまわしこんできて、しかも、周囲中に聞こえる大きな声で、「貴方は左列の前ですよね? 左列のまえでした、よね?」 と勝ち誇ったようにのたもうた。左列だと何だと言うのかと理解できず、優先席も駆け込み優先になったのだろうか、と考えたが判らず、どうでもいいや、と無視して目をとじたが、背中のショルダーが邪魔になり、目を開けて尻を浮かせ背中からショルダーを前に移した。その拍子に、左手で支えていた杖が前に倒れてバターンと大きな音が出た。ショルダーの位置を少しずらしてから杖を拾おうと思ったが、小肥り男が何を考えたか杖を拾い、先ほどの自信は無くなり、おずおずと杖を渡そうとした。だが、僕は本当に怒っていたので、その杖を右手でぐいっととりあげた。そのまま目を閉じたが、まだ怒りが収まらなかった。そのまま2~3駅過ぎると小肥り男が立つ気配がして、扉の方に移動して行った。2~3駅の座席の為に、争奪戦をするのかとあたまを捻った。

バスには無事乗れたが満席であった。コロナの影響はほぼ無くなったようだ。この時間の大阪行きは青春急行で、京都深草まで7時間の旅であった。でも最先頭の席で窓の外を眺めている間に目的地に着いた。僕は車窓をみるのが好きなのだ。

帰路も深草発の8時間10分頃だ。京都駅通過のは、市内走行区間が長く、一般道である市内走行時間が長く掛かるし、降車後の深草から枚方公園までの時間も少なくて済むのだ。だからぼくは、深草経由をもっぱらつかっている。



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