2023年5月29日月曜日

中国原産の食品は、やはり注意すべきだろう。

 買い物で、女房は必ず原産地を調べて、中国原産の物は絶対に買わず、値段に引かれて僕が手を出すと、人前も構わず僕を威嚇・恫喝する。だから中国原産食品を買うことはなく、値段的に僕は不満だった。ところが先日新聞で、中国産蜂蜜は殆どが砂糖シロップだとの記事が掲載されて、僕は愕然として女房の先見の明に頭が下がった。
その僕でも、中国産のあさりは、元々危険、それも相当に危険だと思っている。中国の河口では大量のあさりが取れて値段は安いのだが、中国河川の汚染は際立っており、特に河口には、更に砂州の辺りには汚染物質が溜まっているのだから、あさりは、それらの堆積有機物でとても成長するとのことだ。そのことが新聞やTVで報道されたのを視聴しているからだ。
そんな事情を春秋の筆者は知らないらしい。
でもまぁ、筆者の主となる意図は、あさりのことではなくて、あさりから原発汚染水の海洋放棄のことに話を繋ぎたかったのだけどね。
それと、トリウム水だったかの海洋投棄だけど、なぜ海岸からホースで投棄するのだろう。大型タンカーに積載して、太平洋のまっただなかに投棄すれば、東北沿岸の漁師たちを心配させなくて良いのに、と思う。

春秋(5月29日)

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よく行くスーパーに、あさりの姿を見かけなくなって、もう1年以上がたつ。最初はこんなに長引くとは想像しなかった。熊本で発覚した産地偽装をきっかけに、なぜか他の国産あさりまでことごとく店頭から消えた。たまにあっても粒が小さく高いので手が伸びない。

▼おかげで好物のボンゴレも酒蒸しも味噌汁も食卓に上らなくなった。正直に中国産と書いてあっても当方は構わず買うのだが、世間はそうではないらしい。表記を「熊本」から「中国」へ改めたとたん、売り上げが激減して販売を諦めたという豊洲市場の記事を思い出した。見た目も味も同一のあさりのはずなのだが……。

▼海はつながっている。産地の国名だけで売れなくなるというのは、つまるところ「あいつのことは信用ならん」という相手への不信が原因だろう。こと口に入る物の問題となると人は理屈より感情が勝るように思う。先週、韓国から福島の処理水放出の安全性を確かめる視察団が来日した。原子力、放射線の専門家たちだ。

▼冷静に調査の内容が検討されるなら、結果は科学に基づく妥当なものになるはずだ。あとは日本への信頼を、かの国の人々が抱いてくれるかどうか。安全は科学的知見で保証できても、安心は互いへの信頼がなければ生まれない。だとすると、手ごろで身がぷっくりしたあさりが戻ってくるのは、当分先になりそうである。


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