2020年10月6日火曜日

僕が自分の勤めた住友重機械が大っきらいな理由

 以前にも書いたと思うが、55歳の時に、まだ自動倉庫関連の受注を順調にこなしているにも拘わらず肩を叩かれた。それも、面談なんぞは全くなく、昼食を食べる場所に弁当を持って、事務所の通路を歩いていると、当時、僕の部署の所属長になった、自動倉庫のことも全く無知な、こねだけで所属長になった、しかも、同じ高校の先輩なる男が、通りすがりに、「そろそろ辞めてもらわねばならない。管理職は断れんのや」との声掛けで、僕の退職は決まった。その部署に配置転換になってからは冷凍自動倉庫や、自衛隊の自動弾薬倉庫とか、造幣局の紙ロール自動倉庫とか、会社としてもは初めての設備を受注し、更にその頃は、世界でも初めての再資源化ごみの巨大自動倉庫の受注にも成功したすぐ後で、肩を叩かれるとは思いもしなかった。ただ、首になっても外注として働けるとの事で、その後の面談では年下の総務部長には、「事業部長には辞めさせろと言われているが、そこまでではなくて外注として働いてもらう」と恩着せがましく言われた。事業部長は、僕とは会社の同期で会えば話すって間柄だったから、そんなことを言う筈は無いと思ったが、黙って聞いていた。再資源化ごみ施設をメインで受注した環境事業部の担当者に事情を説明したら、「外注として当方で働く気があるのなら、自動倉庫部よりもは好条件でも良いですよ」と誘われた。再資源化施設については昔から興味があったので、その誘いに乗って移動したが、この判断は正解であり、その後の10年近くを実に意義ある仕事を出来た。
話は変わるが、自動倉庫部の前の所属長は、たまたま、エレベータに乗ろうとした時に、その箱から降りてきて、「大阪に行かんか?」と聞いてきたので、「何をしに行くのですか?」と聞いたら、それだけで何も言わずに去って行き、そのまま、何の話も無かった。僕からのどんな回答を期待したのだろうか?。どうやら、僕が30代半ばまで大阪の部署に所属していたので声を掛けただけのことらしい。大阪の部署は従来はベルコンベヤ設備が主で、その頃、自動倉庫部門もその部署に分室を作っていた、が、共に余り業績は上がっていなかった。僕は、大阪でベルトコンベヤ設備に従事していたし、ベルトコンベヤについての自動見積り・設計システムを完成していたし、また自動倉庫設備にも習熟していたので、恐らく、僕が行っていたら立て直せたと思うが、移動を提案されたものとしては当然の「何をするのか?」との質問にも答えないで、部下に何を期待するのだろうか?
その上司は、自信過剰ではあるが何事にも臆病な住友重機械特有の管理職で、自分が指図さえすれば、誰でも何でも出来ると考えていたのだろう。で、部下には追従だけを期待するので、僕には全く期待することはなく、僕の反応をみただけのことらしい。「何をしに行くのか」と聞くよりは、言われた通りに行動することが期待されたらしい。かくして、結局は、大阪の部署は成果が挙がらず、閉鎖された。

住友重機械のような会社には、どうやら、まともな面談などは期待できない。弁当持参の部下とか、エレベータ待ちの部下に移動の声掛けとは、本当に変わった会社だった。しかも、自己都合退職とされ、退職金の優遇措置は全くなされないって、長年の勤務と好成果は全く顧慮されないって酷い待遇であった。

そんな会社に下記のような日経の記事は全く無駄だと思う。

ところで、古巣の運搬機事業部時代から、自動倉庫への移動後も、その後の、環境設備への移動後でも、僕は、プロジェクト受注の先兵ととして働いた。客先との打ち合わせから、見積り・設計・計算・資料の作成などの全てを誰の手助けも無く行って多くの設備を受注できた。古巣の運搬機事業部では設備の設計からプロジェクト完了までも、しかも海外案件でさえ、加えて、国内・海外プロジェクトの据付スーパーバイザーでさえ自分で遣ったのだから、我ながら良くやったものだと思う。それだけに、特に歳を取ってからの移動後は必死であったと思うが、今になって思うと、もっと楽しんでも良かったかなとも思う。

人事面談 意思を明確に
異動前に理由の確認を

2020/10/6付
1388文字
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面談では遠慮せず思いを伝えたい(イメージ図)

面談では遠慮せず思いを伝えたい(イメージ図)

組織で働く人に異動はつきものだ。ドラマ「半沢直樹」では主人公が異動しながらも仲間と奮闘する姿が人気を呼んだ。働き方の大きな転機になる人事異動にどう向き合えばいいのか。心構えを探った。

「異動はまず面談から始まる」。企業人事に詳しい神戸松蔭女子学院大学の楠木新教授はこう話す。多くの企業では仕事の目標を設定する面談の際に、キャリアの希望や可能な勤務地を尋ねる。そこで「遠慮して明確な希望を伝えない人が多いが、どこでどんな仕事をしたいのか、きちんと話すべきだ」と強調する。

たとえば4月に大きな異動がある企業の場合、前年の12月ごろに新しい組織の体制を決め、人を配置していくケースが多い。各人の情報を整理する段階で希望を明確に出していれば、配置を考えるときに意識してもらいやすい。

上司に意見を言いにくい人は「形だけでも前向きな姿勢を示しておくことが大切だ」(楠木教授)。「この仕事は嫌だ」という否定的な言い方ではなく、今の部署や違う部署でこんな仕事をやりたい、などと積極的な意思を伝えてほしい。

実際に異動の打診を受けたときはどのように受け止めればいいか。人材紹介を手掛けるクライス・アンド・カンパニー(東京・港)の丸山貴宏社長は「異動は社内転職として前向きに捉えるべきだ」と話す。特に若手は「身分を保障されて新しい仕事や能力を身につけられる。こんなにありがたい機会はない」と指摘する。

打診された異動が希望通りではない場合も少なくないだろう。怒りや不安が募るだろうが、楠木教授は「退社などすぐに極端なことを考えるべきではない」と話す。自分の適性を他人の方が分かっていることも多いためだ。

まず、上司に異動の理由や自分に期待していることなど、聞きたいことは全て確認しよう。それでも納得できない場合は「異動先の仕事は嫌だ」など否定的な言葉は使わずに「今の職場でこう活躍したい」などと伝える。もちろん家庭の事情など、どうしても受け入れられなければはっきり話そう。

「一度内示が出た異動は家庭の事情などが無い限り変えるのは難しい」(楠木教授)。人事部や上層部に直談判するのも一つの手だが、周囲の印象が悪くなるリスクはある。

異動が決まればあとは新しい職場で活躍するだけだ。まず異動先では仕事仲間の信頼を得よう。特に望まぬ異動で自分の思いを一方的に主張したり、異動先の文化を批判するなどして仕事場になじめないケースは多い。特に若手は挨拶や返事など基本を大切にしよう。

どうしても意に沿わない異動ならば、転職も選択肢の一つだ。クライス・アンド・カンパニーの丸山社長は転職の前提として「現在とは違うやりたい仕事があること。もしくは、異動前の職務を今後も続けたいという強い思いがあること」を挙げる。企業が中途人材を評価するのは能力と仕事への思いだ。

まずは世の中で自分の能力や思いがどう評価されるか。他社の知り合いや人材会社に話を聞くなど、情報を集めるのが先決だ。

意に沿わない異動でも考え方次第で新たな能力や人脈を築ける。とはいえ、新卒から定年退職まで、1つの会社に勤め上げるのはもはや当たり前ではなくなった。「今の会社が自分の世界の全てと思うことは危険だ。他社の人の話を聞くなど、今の会社以外の世界を知ることは非常に大切だ」(丸山社長)。趣味や社外の人脈も大切にしながら会社生活をうまく過ごしたい。

(藤井太郎)


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