2020年10月3日土曜日

中国に比べれば、日本の方がましのようだ。

中国の習書記長は隠していた爪を露わにし始めた。でも考えると、もともと共産主義なるものは、自由な考え方を拒絶するものだから仕方が無いか。
共産主義は宗教を否定するが、実は、宗教と同じようなもので、神の代りに、習書記長を崇めるものなのだ。かような時代には、習思想なるものを標榜して、サイコパス的な人間達が強大な力を持ち始める。彼等は、その行動によっていずれは起こる自分自身の破滅に拘束されないから、一般的な中国人どころか、その他の人類の破滅にも拘束されない行動を取ることが恐ろしいわけだ。そもそも、そのような集団の指導者自身がサイコパスであることが多く、かような指導者が強大な中国の指導者となったことが人類の不幸の始まりと言えるだろう。でも、米国大統領も典型的なサイコパスだから、世界の破滅はそう遠くないかもです。

 

「習思想」名門大で必修化 中国、知識層狙い統制強化

習政権
 
中国・台湾
2020/10/2 23:00 (2020/10/3 5:23更新)
1299文字
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習指導部が掲げるスローガン。内容は「党の指揮に従え。戦って勝てる能力を身に付けよ。仕事ぶりをさらに良くせよ」(上海市内)=ロイター

習指導部が掲げるスローガン。内容は「党の指揮に従え。戦って勝てる能力を身に付けよ。仕事ぶりをさらに良くせよ」(上海市内)=ロイター

【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)指導部が国内の有力大学で思想教育を加速している。習指導部の強権的ともされる手法に反発する声が知識層らの間で上がっているためだ。優秀な若者や名門大学の関係者への統制を強める狙いがある。

9月1日に発行した中国共産党の理論誌「求是」によると、2020年秋学期に全国37の大学に付属するマルクス主義学院で「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想概論」と題した授業が始まる。

習国家主席の母校である清華大学や北京大学、天津市の南開大学といった名門校が対象になる。これらの大学に在籍する学生は原則、マルクス主義学院で「習近平思想」を学ぶのが必修になるとみられる。

マルクス主義学院は共産党理論を学ぶ場として全国の大学に付属する。共産党が運営に関与する。これまでは建国の父、毛沢東氏の思想やマルクス主義など4科目が必修だったが、これに「習近平思想」が加わる。共産党が21年7月に党創立100周年を迎えるのに向けた布石との見方もある。

「習近平思想」は17年の共産党大会で習氏が提唱した政治思想だ。

35年までに経済力や科学技術力を大幅に向上させ、建国100年となる49年に「社会主義現代化強国」を作り上げるとしている。「21世紀半ばまでに世界一流の軍隊を建設する」として、人民解放軍の実力を米軍と並ぶ水準まで引き上げる目標を掲げている。

思想教育の狙いは、習指導部の強権的ともされる手法に反発する知識人らと深い関係がありそうだ。改革派学者として知られる清華大の許章潤教授(当時)は新型コロナウイルスの感染が拡大した責任は「習指導部の対応にある」と批判した。

党幹部を養成する中央党校の教授だった蔡霞氏は「(中国が)危機的な状況から脱する最善の方法は指導者を代えることだ」と習氏の退任を主張した。著名な企業家である任志強氏も、習指導部の行き過ぎた言論封殺が新型コロナの感染拡大につながったと非難した。

蔡氏、任氏ともに党籍を剥奪された。蔡氏は海外に移住し、任氏は横領罪などに問われて懲役18年の実刑判決が下った。名門大学への思想教育で国内の統制を強める狙いがうかがえる。

少数民族への思想教育も進める。9月25~26日に開いた新疆ウイグル自治区に関する重要会議で、習氏は「中華民族共同体の意識を心の奥底に根づかせよ」と指示した。内モンゴル自治区の小中学校では9月から中国語教育を強化した。

習氏は毛氏を意識し、自らの権威づけを進める。党最高指導者の名前を冠した科目が必修になるのは異例だ。これまでも党内で別格の指導者を意味する「核心」の称号を手にしたり、国家主席の任期を撤廃したりと毛氏の長期政権を意識した動きを進めてきた。

統制は国内のみならず、外交にも及んでいる。習指導部は7月20日に中国外務省内に「習近平外交思想研究センター」を設立し、外交当局への指導を強める。国営新華社通信は「中国の特色ある大国外交理論づくりや体制・仕組みづくりに貢献する」と伝えた。王毅(ワン・イー)外相は演説で「中国外交は習近平外交思想を導きとし、困難を乗り越え、新たな局面を開いた」と主張した。

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