関西に比して関東の屋根は急勾配である。僕の家でも勾配が6/10となっている。つまり約31度だ。壁塗装の時に、一階の軒上の壁を塗る場所があり、そこに瓦屋根があったが、そこはまともに立てない勾配であった。結局は足場から屋根に沿って鋼管を突き出し、これにすがるなり、体を立てかけて作業をした。屋根全体がそのような状況だとどうすれば良いのかと案じた。先に示したように、2階のベランダに足場を設けたので、屋根をじっくりと眺めた。その範囲では、軒上の瓦部よりは勾配が緩そうだ。しかも、ジョイフル本田で見つけた滑りにくい靴も用意しているから、なんとか歩けそうに見えた。
が、いずれの場合にも対応せねばならない。
先ずは安全確保が必要で、NETを調べると、下記があった。
http://www.eonet.ne.jp/~mksasa/tosou.html
この人は更に勾配が急な屋根の塗り替えを行っていて、屋根塗装に関する基本的な考え方は以下となる。
①ロープを掴んでの作業は難しい。そのため彼の場合は、軽量梯子にロープを結び、棟から吊って、これを使って足場は確保している。塗装道具用台も準備して、これも棟から吊っている。
②安全はロープに託すが、あくまで体重は掛けず、安全用で、両手を空ける為にパッチマン結びを採用している。カラビラを使わないが、主ロープに結んだ補助スリングの下の方にロープの結び目、またはこれに相当する摩擦装置を付ければ、万一の場合も、補助スリングが滑らないのではと思える。
http://homepage3.nifty.com/timtam/sc0.7.html
上記基本的な考え方を今回の作業でも採用するが、我が家の場合、梯子までは必要はなさそうだ。そもそも、我が家の場合は、梯子用ロープや安全ロープの支持を、棟から吊ることでは出来ない。なぜなら、最近の軽量瓦屋根では、薄鉄板の棟抑えを使っていて、これにロープの力がかかると棟抑えが破損する可能性が高い。そのため、下記が必要となる。
③棟をまたいだ、アンテナ用屋根馬の様なものが必要でここから安全ロープを下げる。馬は、屋根の隅部からロープで固定する。3方で引っかければ充分だが、馬が滑らない、特に力のバランスを考えた工夫も考えねばならない。
以上で、必要な物品を用意することにした。
屋根馬の固定の仕方は、この人が書いています。
http://denkinikki.blog43.fc2.com/blog-entry-142.html
また、屋根馬の部品が僕の計画にも使えそうです。屋根馬固定用支線のワイアー本数を増やせば、屋根馬の固定は安全になります。
⑤アンテナの場合、屋根馬の固定は、ロープでなく、最大2mm径のステンレスワイアー(これを支線と言う)を使っている。屋根馬への固縛はアンテナマストにはめた円形の金具(支線止め金具)に、支線ジョイナーなる物を取りつけて、これにワイアーの端を取りつける。反対側は、屋根端の木部に打ち込むとか捩じ込んだアンカー、若しくは、支線止め金具おとめさん(これは1個800円程度と高価だ)とかの特殊アンカーがあり、これらに、やはり支線ジョイナーでワイアーを接合する。ワイアーを張る方法としては、アンテナ設置の場合は絞るって方法があるが、僕の場合は、ターンバックル(一個400円と高価なのが難点)が良さそうだ。アンカー側のワイアーに弾性あるカバーを設けて、屋根を損傷させない方法も考慮されている。安くするには、ワイアーの屋根との接触部分に緩衝材をくるむ方法もある。
⑥以上のように考えると、屋根馬の確保は、ロープではなく、ワイアーを多めに使い、しかも、出来るだけ、屋根の上からではなく、ベランダからアンカーを打ちこめる所に多くのワイアーを張り、反対側には屋根馬に確保したローブで安全を確保しながらアンカーを屋根から打つか、若しくは、アンカーを打つためだけに足場を立てても良い。ひょっとすると、反対側にはアンカーも必要無いかもしれない。
⑦ロープは先の「主ロープ+補助スリング」方式が良さそうだ。主ロープ長さは10mもあれば十分だが、馬にくくりつけて余った分を反対側のどこかに確保する方法もある。
シミレーションはシミレーションで、実際に遣ると、大幅な修正が生じることは経験上からも確実で、実は、大阪の屋根塗りでは、安全ロープを多用する計画を考えていたが、実際には、安全ロープも使わず、平気で屋根を歩き回った。しかし、ここでシミレーションして、やはり安全確保は必要だな、と考え直した。
大体のシミレーションを終わったので、予算を建てて、実施時期は、高圧洗浄機を使うから、近所が午後の洗濯物取り入れ後に窓を開けていない3月だろうか。
屋根塗料は高くても遮熱塗料を使おう。
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