2022年8月16日火曜日

バングラデッシ Ashuganji Urea(尿素肥料)工場建設工事での思い出。更なる続き

 僕の経験を綿々と紹介したいのだが、バングラデッシュ国への入国から設備納入完了まで、何しろ、海外旅行が初めてで、英語もしゃべれないって僕自身の事情だけではなくて、世界最貧国で熱帯の酷暑国で、雨季には国土の80%が水没するどころか、国土の南方の海岸500kmが河口デルタなんてとてつもない国での生活、それも田舎生活なんて、それに、例えば据付期間中に完全日食が起こって、昼間に突然夜が訪れるなんて経験などと、記憶の残ることが、日々続いたので、それも延べ、ほぼ1年以上に亘ってのことで、それをいちいち記述するなんて、とくのこの暑さでは、気力が充実しないと、とてもでないが書けないとおびえてしまった。
とにかく先ずは結果だけ書くと、最初の滞在は8月から12月でいったん帰国し、1月半ばから6月で据付スーパーバイザーは終えて、1年してから試運転に再出向で、3か月程度で完了証明を、それも、据付に参加した各社の中で最初に手にして帰国できた。
前にも書いたが、本体設備FOB迄の設備機器納入損益は、僕の管轄範囲外で、僕の管轄内の客先から支払われる据付指導員費での利益だけで、それも、納入品の不足・不良に要す費用も据付指導員費で補って2000万円余りの利益を出したのだが、なぜか本拠の新居浜では、僕の頭がおかしくなった等との評判があって、この案件の成功は、新居浜から出向した、余り信頼できない仕上師と、機械専門だが、語学勉強と電気指導の勉強を兼ねての検査員によってなされたとの評価となったようだ。その僕についての悪評を仕上師や検査員は特に否定もしなかったようだ。実は、僕が挙げたその成果は、僕の努力もあったが、その案件や現地組織の特殊性もかなりの影響があり、僕の努力がいかばかりであっても、かなりの幸運に恵まれたのが事実だ。ただ、案件の最初から僕が関与していれば、物品管理や梱包管理を確実にして、そもそも、この案件のような馬鹿な事態にはなっていなかったと思う。それに不思議なことに、僕がプロジェクトする案件は、いつも幸運に出会えるか、僕を買ってくれる客先に出会い、危機的状況からも何とかしのげるようであった。つまり、社内と違い客先の人は、真面目に頑張っている人間にはいつも評価するということだろう。
ところで、姑息な新居浜の評価なんてどうでも良いが、ただ大阪コンベヤ課の課長からすると、僕の評価は一気に高まって、苛めは一切なくなってしまったので、僕に取ってはまあまあの成果だったと言えるだろう。要するに、何をやらせても、どんな苛めにあっても、挫けることなく僕は任務を達成すると知ったようなのだ。

他方、新居浜の信頼できない仕上師への信頼は、僕はこの掲示板以外では告げ口なんて一切しなかったから、新居浜だけでなくて、僕の課の課長や彼の親衛隊でも、仕上師への強い信頼は引き続いていて、本件の後の海外案件でも製品検査や梱包検査だけでなく、現地据付も任せたもんだから、大赤字になってしまったようだ。
本案件での、納品の品質管理と物品管理の欠落を、僕がカバーしたことで、痛い目に合わなかったが故に、新居浜の仕上師にはその重要さが理解できず、その後の案件でも同じ失敗を繰り返し、それをカバーできる僕のような人間が居なかったので、悲惨な結果になったのだろう。ただ僕の頑張りにしても、先に書いたように、恵まれたサイトだったから成果が出たのだが、別のサイトではうまく行かなかっただろう。でも、僕が最初からプロジェクトを運営していたら、プロジェクトの成功・不成功は、物品管理と梱包管理に係る、と知る僕なら、かようなトラブルはそもそも起こさなかったと確言できる。

ところで、詳細経過については気候が良くなってから書くことにしよう。

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