2022年1月29日土曜日

リンの重要さについて

 今日のNHK第二の番組”zero”で、8億年前に大量の隕石が地球に降り、結果として、大量のリンをもたらし、地球のリンの総量が8倍にもなり、それが生物の急激な進化をもたらしたと報道していた。
リンりん) 人体に必要なミネラルの一種で骨や歯を形成する。その85%は骨や歯にリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして存在しています。 残りの15%は、たんぱく質や脂質と結合し、細胞膜や核酸の構成要素として体内の細胞に存在するほか、エネルギーを発生させる化合物(ATP)の構成成分ともなっています。)

このことを発見した学者も素晴らしいが、その報道で僕はあることを思い出した。

中学校の家庭科で試験があり、その出題の一つが、肥料の三大栄養素を記せとの問題で、僕は、窒素、リン、カリと書いたが、×とされていた。家庭科のおばさん先生にクレームすると、おばさんは、窒素、リン酸、カリが正解で、窒素、リン、カリは間違いだと言った。おかしいと思ったが黙っていた。しかし、今でも婆さんが間違っていたと信じている。

話を元に戻すと、地味なリンが生命の進化にそれほど影響することに驚いた。そのことで、もうひとつ思いだした。
バングラデッシの建設に従事した時に、僕は、英国のフォスターウイラーって会社のまとめる工事の据付指導員として働いていて、同様に、他社の指導員として働くインド人技術者と一緒に働いていた。僕はどちらかと言えば、全体の工事がうまく進むようにと、ホスターウイラーと協力するとの考え方で働いたが、彼は、彼が雇われている、装置の納入会社が有利になるようにとの考え方で働き、フォスターウイラーとは議論を辞さないとの仕事ぶりで、しかも弁が立つので、フォスターウイラーからは嫌われていた。が、なるほどそのような考え方で働くのも良いのかと僕は感心したものだが、そのように働くには弁が立つだけでは無くてよほど巧妙で強靭な精神力が必要だとも思った。それはそれとして、彼は、それほど論理的にも拘わらず、ある時、「インド人は、人や動物は死んでも精神は残る。その証拠に、地球上の生命の総数は一定だ」と言ったので、軽蔑のまなざしを送ると、さすがの弁舌家も照れたような顔つきをした。
ところが、そのNHKでの放送で、生命の存在にリンが必要で、そのリンは隕石からもたらされたとすると、生命の総数がリンの量で決まるののではないか、と、思った。インド人の迷信にもかなりの真実が含まれているようだ。
ところで、肥料の三大栄養素のカリの重要性や、その供給源はどうなんだろうか。

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