NHKスペシャル 神の数式 は素晴らしい番組だった。
2話ともに見終えて、ふと思いだしたが、僕が会社から首を切られた55歳の以前に、宇宙について地元の図書館で調べたことがあった。つまり、もう15年以上も前のことになる。
その調査と言うか、興味のままに読書しただけのことだが、地元の大和田図書館にあった宇宙に関する本から推論した結果は次の通りであった。
①無または虚無こそが、全てのあるべき姿だ。そりゃそうだろ。我々の存在する宇宙なんて、存在する可能性は零ってことは、ほぼ確実の筈だ。
②ところが、有りがたいことに、無なるものは、とても不安定で、その無を破るように、エネルギーがどっとあふれることがある。何故、無が不安定かと言うと、我々が今存在することが、その証拠である。とにかく、このエネルギーの噴出が、ビッグバンであり、巨大(あくまで人間にとっては巨大だが、無に取っては無でしかない)なエネルギーが一点に噴き出す。このエネルギーの源は、±0から発生するので、この宇宙と相似で、この宇宙とは逆のエネルギーを持つ宇宙が別に存在する可能性が高い。
③かようにエネルギーのアンバラスンスが常時(時間が存在しない状態での常時)発生し、エネルギーの放出が起こる中で、我々の宇宙が成り立つようなエネルギー形態がたまたま生じた。つまり、我々の宇宙のような宇宙は、たまたま生まれたに過ぎないのだ。
④我々の宇宙は、空間、時間共に、全てはエネルギーによって作られている。このエネルギーで作られているってことは、こう考えるより他には考えようがないのだ。ただ、重要な問題は、なぜエネルギーなどと称す、姿の見えないものから、全ての物が作られるかが問題であり、その点が次のように考えられる。
⑤エネルギーは、小さな振動体として粒子を作っている。この粒子がいろんな形で結合することで、全ては作られているのだ。このエネルギーの形態を思いつくことは案外簡単であった。エネルギーが粒になるには、円、球形にエネルギーが振動すれば良いと考えたのだ。
僕の技術的教養からして、この問題を数式的には証明できないが、形而学上的に考えれば、ほぼそこまで想定できたのだ。
僕がそこまで推定できたにも拘わらず、世界最高度の物理化学者の殆どは、振動する粒の存在を、物理的にあまりにダサいとして否定し続けたわけだ。
つまり、物理学者はもっと一般人的に柔軟に、つまり僕のように考えるべきだったと言える。物理学者達は、エネルギーの粒の大きさを有限としないことによって、大いなる矛盾に落ち込んで、長い長い時間を無駄にしたのだ。
更に僕が考えたことは、素粒子が、複数回転することで、元の面が我々の次元に現れるとの実験結果が、既に報告されていたから、我々の宇宙には別の次元がある筈だとも類推出来た。が、学者達は、高次元の宇宙を認識することにさえ長い時間を費やしたのだ。
僕の想定と殆ど変らない結論が、NHKスペシャルの結果であった。
しかし、もっとダサいヒッグス粒子が、我々の宇宙に詰まっているなんて推定は、とてもじゃないが出来なかった。その点からも、ヒッグス粒子なんてものの存在を予測するなんて凄いことだと思う。
ところで、上記の考察を行った際には、「膨張しつつある宇宙も、いずれは収縮する筈だ」と考えていたが、その後、宇宙のいたるところで、ダークエネルギーなるものが噴出して、宇宙の膨張は加速しているなんて話が出ている。これについては、今のところ、形而上学的な考察は行っていない。
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