2013年4月15日月曜日

屋根塗装(2)とベランダアンテナ

いよいよ開始した。
勾配30度の屋根の上の作業って、実はとてもこわかったです。夢に見るほどでした。が、実際にやり、そうして、慣れると、きっちりと考えながら行動すれば大丈夫ってことが判りました。つまり、買った作業靴には30度では滑らない性能があるので、平地で作業するのと大差なく、ただ床面が5~6m高くなっただけですから、足を踏み外さなければ問題は無いってことです。
今では常に、次の作業でロープの方向は正しく維持されるか、ロープがずれることはないか、利き腕を十分に使える段取りで考えているか、等を確実に考えて頭の中で作業計画を立て、作業中も足回りの確保は大丈夫かと、周囲を確実に把握して行動しています。
なお、塗り作業は、刷毛を確実に塗布面に押しつけて、最少量の塗料で塗れるようにと塗料の無駄が起こらないように注意しています。遮熱シリコン塗料は、15kg一缶で1万4千円もする高価なものですから・・。ちなみにシーラーは15kg缶 7,500円でしたから、塗料だけで送料込36,000円掛かっています。でもまぁ、外注すれば、壁塗りと合わせて120万円程度は掛かると想定できますから、以前の壁塗りも含めて100万円は節約したことになります。しかも、今後も使える足場とかロープ等の資材も手元に残っています。
ああ、言い忘れましたが、塗料を入れたバケツを置いた台が滑らないように工夫したことも、今回の作業の大いなる手助けになっています。その台も、木をきるとかの手間の掛かる方法でなく簡単に出来ました。全て、工夫です。

準備は既に投稿したが、このページに書いています。
ロープワークについて、
http://isabon.blogspot.jp/search?updated-min=2012-01-01T00:00:00%2B09:00&updated-max=2013-01-01T00:00:00%2B09:00&max-results=50
靴と高圧洗浄機
http://isabon.blogspot.jp/2012/12/blog-post_9857.html
天馬の配置
http://isabon.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html
と準備を終えて、大阪で30度の屋根で訓練を行った。

先ずは高圧洗浄です。
高圧洗浄は、旋回噴流でなく、緩めの直噴流にしました。軽量瓦の表面を傷めると、内部は弱そうなので、緩くして、塗装がいかれる部分が出れば、やり直しは直ぐに出来ます。
靴も30度では自立できますが、ロープがあるとより安心です。ロープが9mmと細めのため、スリングのバックマンの締りが弱いので、いつも締り具合を確認しています。
高圧洗浄機は安全装置がついているので、誤噴射を心配しなくて他の作業ができます。
天馬もロープの保持に効果的に使えました。塗装の時には塗料台をロープで支えるのにも効果的に使えそうです。
準備が十分で、不安なく作業を出来ました。
なお、購入した作業靴で30度勾配では、自立可能で、ロープに掛かる力はそれほど大きくはないので、ロープが棟押えに掛かっても薄鉄板の棟押えを損傷することはありません。しかし、屋根の勾配によってはロープがずれる場合、例えば我が家の四角錐形状の部分では、天馬が役に立ちます。我が家の写真の場合ですね。

作業では、近所の洗濯物を汚さないように、一面は夕刻になりました。
2日で洗浄は完了です。

屋根にはロープがいっぱいです。実際は20mのが3本です。
バッチマン結びがこの状態です。
一番遠く、勾配のきつい位置から天馬をみる。


天馬の所。
塗料の保持(塗装トレーの足を切り、底に、瓦の溝にはまるように巻いた新聞紙をガムテープで取り付けた。滑り落ちないので、かなり作業が楽になった。なお、バケツが水平になるように底にダンボールを置き、側面、後方にもダンボールでガイドした。ダンボールって大雑把な装置造りには役に立つ。
前には天馬に掛けるロープも付けた。長さを調節できるようにしている。
実際には、ピンと張らなくても滑ることはないので、塗る手順を最小にするような配置を自由に選べた。
一回塗りの状況です。元のいろはこげ茶色ですが、遮熱性を考慮して、最も効果的なシルバーグレーにしました。後から考えると、白系の屋根が少ないのは、汚れが目立たないようにとの事かもしれません。しかし、我が家の場合、今回の経験から、屋根掃除もそれほど難しいことは無いですから問題はありません。
最も問題は、天気です。ちょっと天気が不順になっています。
それと、屋根の上で作業すると、腰がとても疲れます。更に、常時踏ん張っているので足の疲れが尋常ではありません。
ゆっくりと楽しみながらって思っていたが、天気が不順で、雨の前にできるだけと、体力勝負になってしまった。
とにかく頑張らねば。
ところで庭のさつきは見事に咲き誇っています。
雨の日を除き、実質作業5日後の状況です。雨天の日が入るので、ちょっと効率悪いです。


その間、さつきが更に満開になった。(4月24日)
4月28日には、シーラー塗布は終了した。残量は6kgだから、15-6=9kgで終わってしまった。
上塗り1回目は、3/4は程度を終わっているから、1回塗りでほぼ15kg消費しそうだ。
シーラーの方が、塗り易いので、その差が影響したと思われる。
風が強く、午後は仕事が出来ない。今日は10時ころから暴風で、3時過ぎに風が比較的穏やかになったので、シーラーの最後の塗りを終えることができた。
残ったシーラーは2Lペットボトルに3本+僅かに入れて倉庫保管とした。他に使い道は無いのだろうか。アクリル系シーラーだから他にも使える筈だと思う。

風と雨で作業が遅れ、5月2日に漸く上塗りの1回目を終えた。
6月5日は風が強く作業中止です。ほぼ2/3を終えました。
勿論、縁切り、それと、棟押えの塗装、更に北側一階の軒先部分の塗装、等は別に残しています。
これらは、ダージリンから帰国後になります。
屋根に登ると、目が痛いほどの輝きです。
どう考えても夏場の屋根下温度は下がる筈です。



ところで、今はアヤメが美しいです。
ダージリン、デリーから帰国し、デリーの暑さで参ったもので、
3日間休養後、5月22日上塗り2回目を完了した。
明日から、瓦開きだ。
薄手で、瓦の下側溝に入る幅の金属ヘラと、木槌は準備してある。
その後は、棟押えの塗装となる。

6月1日10:30 棟押えの塗装も終えて屋根は完了した。
棟押えは、カンペハピオ ココアブラウン 鉄にも木にも 油性 0.5Lx2缶を使った。3缶余ってしまった。棟押えの接続部で隙間が大きなところはウレタンシールを注入したが、シールは(変性シリコンもウレタンも)油性塗料は望ましくないらしい。そこで、屋根用シーラーを塗装前、シール注入乾燥後も、塗布した。その上に油性塗料を塗布した。これが良いかどうかは判らない。
作業を終えて、周囲に続く屋根屋根屋根を観察したが、我が家のような真っ白な屋根は見当たらない。グーグルの写真が更新されれば、我が家は直ぐに判るだろう。楽しみだ。

ベランダアンテナは足場から外して独立構造にした。
20mm管と天馬材料を使い、針金で固縛して架台を造った。固縛は巻きつけた針金を絞ることが効果的であった。がっちりと固縛されて、アンテナは確として建っており、東向きだが、向こうのマンションの反射波をちゃんと掴んでくれる。
その後、6月21日の大風で、アンテナ架台が倒れてしまった。ところが、それでも電波をちゃんと捕まえてTV画像は崩れなった。

そこで、アンテナ位置を下のように下げて設置することにした。地デジ電波って凄く強力だと判ったです。(結局ベランダ手すりに取り付ければ十分だったのです。(2013年12月追記)
ところが、その後の経験から判ったのですが、アンテナは高い位置に置く必要が全くないのです。
つまり、手摺に固定するだけで十分でした。
更に判ったのですが、電波には垂直波と水平波があり、基本は水平波です。ある地区に水平波が放射されていて、部分的に受信が不十分な地域があると、そこに垂直波の発信局を設置するって方法です。ですから、両波兼用ではなく、その場所に応じた水平波用か、垂直波用を買えばよいのです。今のベランダアンテナはとても高性能です。(2013.12月追記)
現在の状況は下のようです。アンテナはタワーとは全く反対の方向を向いています。


さて最後の仕上げです。
足場構築も手早くなりました。組み立てて洗浄、下塗りまで余裕で一日です。


これが塗装完了状態です。瓦開き後、足場解体、ロープ撤去です。
ところで瓦開き(縁切り)ですが、ブルックⅣの場合も、セキスイから必要だと指示されてはいます。
が、ブルックⅣは吊子固定方式と呼ばれる方式で、瓦が4点で下の野木板に釘固定されています。これを無理やりこじあけることになるので、痛めそうな気もします。
http://www.sekisui-kawara.com/html/1/1_2/02.html
この本職の人も、瓦開きの必要性を書いています。
http://blog.livedoor.jp/hirosima_kyo_chan/
しかし、釘止めは、一枚の瓦については、上部2点で、下部2点の釘は下側の瓦と、上側の瓦を支える吊子を押えています。で、瓦開きをするのは、瓦の下部の隙間だから、釘には大きな力は掛からず大丈夫な気もします。ただ、きっちりと吊子が効いている場合は、吊子の爪がちょっと開くことになるかもしれません。また同時に、吊子を押える釘に影響を与えることも考えられるので、今後は天井裏の点検もひつようでしょうか。
6月23日、釧路湿原から帰り、瓦開きを終えて全て完了!です。

遮熱塗料の採用効果ですが、今のところ(7月31日)、日照の厳しい日の夜に、寝苦しいと言える夜が無いことが、その効果だと思えます。とにかく2~3年の結果を見ましょう。

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