2015年8月10日月曜日

JETSTARに釣られて屋久島・種子島へ

JETSTARのキャンペーンで鹿児島航路が安かった。
1人当たり、往復10,800円である。女房と話して屋久島に行くことにした。序に、植物学者の稲田さんに声を掛けたら奥さんも一緒に行くことになった。屋久島に行くのに植物学者が一緒ならこれほど楽しいことはないだろう。要するに、植物辞典と一緒に旅行するようなものだ。しかも、彼は何処に行くにも本物の巨大な辞典も常時持っている。
ところで、預け荷物無しで予約したがそれでいいのでしょうか。心配なのでもう一度確認する。
稲田さんに予定案を作成してもらい、手配関係は僕が担当した。
かなりあれこれと綿密に調べたのだが、今回は要約して記述すると以下のようになる。
先ず交通だが、鹿児島⇒屋久島 種子島⇒鹿児島はJALを予約した。こっちは、1人当たり21,000円とかなり高い。
屋久島⇒種子島はtoppyを使って6,000円となる。
宿は、屋久島3泊を安房の一軒家を予約した。
http://www11.ocn.ne.jp/~jyochiku/index.html
1人当たり3,000円/日で、素泊まりだが、隣が食堂だ。楽しみだ。
種子島ではビジネスイン種子島で朝夕食事付で、5,500円だ。
http://business-in-tanegashima.com/index.htm
種子島では、ヤクタネゴヨウって松の群生林を調べるとのことだ。
先生には、レンタカーの手配と運転をお願いした。完全無料のガイド兼運転手ですな。有りがたいことだ。
ってことで後はJetstarに乗るだけだ。いや!荷物をまとめなきゃ。

7月6日(月)
梅雨が遅れ更に突如台風が発生との悪条件で、生憎の雨天霧雨の中を、稲田さんが車で空港に連れて行ってくれた。列車だと5時に出発して、出発時間7:40の1時間前の6時40分着の予定が、高速を使えば1時間掛からずに着いた。空港そばのUSAとの名前のガレージ屋さんに行き、そこから送迎だが、第2ターミナルに行く。第2から第3まではShuttleBusだ。荷物は登山ステッキと、稲田さんのステッキ替わりの蝙蝠傘を、預け荷物とした。
飛行は順調で時間通りに鹿児島に着いたが、12:40発のJAL鹿児島⇒屋久島便が天候調査中であった。その便より前の便は運休となっていた。どうやら、屋久島の天候を甘く見ていたらしい。かような事態になると、僕のハイテンションスイッチが入り、頭の回転が速度を増すのだ。が、その回転が威力を発揮する前に、屋久島の霧(雲)が若干晴れて、我々は無事に出発することができた。但し、引返す可能性ありとの条件付きであった。が、これもクリアできて無事に屋久島に降り立った。
屋久島は、どうやら、朝便が天候の影響を大きく受けるようだ。
実は、帰路の種子島⇒鹿児島空路では更に混乱が起こり、種子島から鹿児島はTOPPYに替えて帰ることができた。これらの異常事態があれこれと生じたので、僕のハイテンションは旅の間はずっと続くことになった。おかげで、家に帰ってからは気分が鬱になってしまった。
ところで、今回の経験からすると、屋久種⇔鹿児島は、船便の方が安心で、但し、波高は6mを超えると欠航になるらしい。だから常に航空便の方が安心だとは言えないのだ。なお、高速船Toppyよりも、フェリーとか夜行船の方が荒天には弱いようだ。また、航空便に比べて、港と空港の間のバス1,200円が余分に掛かることも忘れないように。また、特別な場合を除き、Toppyが満席ってことは先ず無いようにも思えた。これらを考えて、鹿児島と屋久種との便を考えれば良いと思う。
さて、屋久島空港でレンタカーに乗ったが、その時点では豪雨となっていて、今回の旅の先行が心配され、それゆえに、僕の気分はハイテンションが続いた。
豪雨の中を安房の宿泊所に到着した。駐車場の手前が写真に掲載されていた一軒家であったが、案内されたのはその裏側のみすぼらしい一軒家であった。どうやら、こぎれいな一軒家は外国人に貸しているようであった。あれほど早くから予約してこんな扱いとは酷いのではないか。それに、日本の特に田舎の一軒家は、世界標準どころか東南アジアのアパートメントと比べて、特に手入れが不良で、ほこりの手入れとかは全く駄目で、更にトイレは狭すぎた。備え付けの調味料等は賞味期限も判らず、冷蔵庫は臭く、食器棚はかなり長期間清掃を怠っているようだった。惜しい施設だ。
http://www.booking.com/hotel/jp/tirol.ja.html?aid=357029;label=yho748jc-hotel-ja-jp-tirol-unspec-jp-com-L%3Aja-O%3Aunk-B%3Aunk-N%3AXX-S%3Abo;sid=f30d480c4b16f8e47c346c9455256349;dcid=1;checkin=2015-07-06;checkout=2015-07-09;ucfs=1;srfid=3b395b3883668e2436ea116fc66b1409ac10aa20X1;highlight_room=
なぜ評価が良いのか理解できなかった。
4人で、風呂を順番に入るのも時間が掛かり、翌日からは温泉を巡り歩いた。最初の「まんてん」は、1,600円と高く、公営は200~300円と妥当な値段であった。これ以上は細かく書かないが、屋久島の宿の選択は、要するに、大失敗であった。東南アジアの方が遥かに安く、しかも、住み心地が良いなんて悲しい話だ。
だが旅そのものは、特に、天候的なアクシデントはあったが、とても素晴らしいものであった。初日は、空港から安房へのレンタカーでの移動途中に豪雨となり、午後に予定していた屋久島ランドをやめて、大川の滝、栗生のリンゴ椿やメヒルギの群落、その後、麦生の千尋の滝を見学した。帰路、翌日の朝昼の弁当を安房、宿近くの弁当屋に予約した。その弁当屋は、昼間は人影の見えない店で、朝の弁当引渡しの4~5時頃だけ人が居るようで、注文の電話での受け方が、余りにも簡単で、大丈夫かと恐れたが、ちゃんと準備してくれていて、本当に助かった。が、屋久島の食事は、弁当に限らず、レストランでも味が濃すぎるようであった。
7月7日(火)
本日も雨が降っていたが、屋久スギランドまで行くと雨は小ぶりになり、車内で弁当を食べ、トイレを終えて、淀川登山口まで行ったら雨はほぼ止んでいた。
長石で特徴的な登山道を、淀川小屋→高盤岳展望台(霧が深く何も見えなかった)→小花之江河→花之江河に至り、昼食を食べて帰路についた。花之江河はとても美しい湿地で、しかも、若い鹿や猿の集団とお目に掛かることが出来た。帰路はキリが晴れて、高盤岳展望台からとうふ岩が良く見えた。なお、先導する植物学者がいろんな植物の説明を興味深くしてくれたが、旅を終えるとすっかり忘れて、それどころか、種子島に着いた時に地図に記された島北端のメヒルギ群落との記載で、「メヒルギって何?」と質問してあきれられた。そんな事情で、ここでは植物についての記載は省きます。なお、屋久島の長石はかなり特徴的なものらしいです。
http://www.ynac.com/forest/animalindex/basic.htm
夜は永田浜へ亀の産卵観察を予約していた。豪雨の中を永田浜に行くと、数十人の人が集まっていて、他に修学旅行生が観察するので彼等の見学を待ってから出動となった。幸い、雨は収まり、真っ暗の中を前の人にしたがって亀の産卵場所へと進んだ。極めて感動的な観察であった。
7月8日
本日、荒川登山口から縄文杉への登山を予定していたが、天気予報によれば、8日だけが晴れで、その後は接近する巨大台風の影響で荒れるとのことなので、予定を変更し、宮之浦から白谷雲水峡までレンタカーで行き、そこから白谷小屋までを行くこととした。ここは、入り口から素晴らしく、そこだけでもこの旅の意義があったと言えるほど感動的なコースであった。ただ、登りは河に沿いもののけ姫の森まで行き、帰路は奉行杉とか2代杉を通るコースで、帰路は支流を次々と渡らねばならず、我が細君は其の旅に無理だ!無理だと叫びながらのルートであった。が、其の度に何とか飛び越えることが出来たのが奇跡的であった。
さて、ここからが、この旅の、何と言うか、かって経験したことのない、ハイテンションな旅となった。
夜になり夕食を終えてから、宿の支払いをと、宿のオーナーの居るレストランに行くと、台風の接近で、波高が6mになると、高速船のトッピーが運休になるとのことであった。そこで、翌日夕刻にトッピーで種子島に渡るとしていたのだが、遅くなれば遅くなるほど台風が近づくので朝の便で行こうとなった。港に電話するも営業時間外との声がするだけなので翌日朝に宮之浦港に行くことにした。
7月9日
港に行ったが、事務所は9時までは閉鎖とのことであった。(実際は事務所ではなくて、待合ロビーに行けば良かったのだ)仕方なく、朝食を土産物屋奥で取り、再度、港に行き事務所に行くと、扉に、受付はロビーでと記載されていることに気づいた。直ぐにロビーに行き、夕方17:40発の種子島便を9:20のに変更した。が、到着保証無しとのことであった。しかし、船は殆ど揺れることもなく1時間弱で西表港に着いた。そこでレンタカーを借りて、宿のロビーに荷物を預け、翌日に行く予定のヤクタネゴヨウ松の群落地へと向かった。が、なかなか見つからず、まずは空港に行き、翌日夕刻のANA鹿児島便を、台風接近前に鹿児島に行くべく、ANA昼便に変更した。その後、空港近くの小学校校庭のヤクタネゴヨウを観察し、次いで、島南端の門倉岬、次いで、古代米施設を経て宇宙センターを訪問した。なかなか興味深い旅であった。
7月10日
いよいよ巨大台風が接近中である。航空便の様子を聞こうと空港に電話するが全く通じない。仕方なく、空港の様子を見るべく、観光前に空港に向かった。が、空港は全く深い霧の中であった。で、港に戻ると鹿児島行きトッピーの朝の便が、到着不確実の条件ながらも運航であることが判った。直ぐにこれを予約し、空港にキャンセル連絡しようと電話するがやはり全く通じない。あきらめて船に乗ると昼過ぎに無事鹿児島に着いた。鹿児島港の道路向かいにレッドペッパーがあり、ここで昼食とした。スイーツが食べ放題でかなりお得な昼食であった。
高速バスで空港に行きチェックイン3時間前になりチェックインしようとしたら、JETSTARの成田便は成田からの便が遅くなったがために欠航になっていた。案内嬢が小さな声で申し訳なさそうに言うには、良く聞き取れないが、宿泊と食事は無料らしい。で、宿は空港傍と町中を選べるらしい。とのことで、空港そばの鹿児島空港ホテルを選んだ。送迎バスがありこれでホテルに行きチェックインすると金を払えと言う。が、食事も宿泊も無料の筈だと言うと、とにかくチェックインしてくれた。後で、メールをチェックすると、空港で欠航を知った後で、Jetstarからメールが来ていて、ホテル代金10,000円/部屋と朝夕食事2,000円+3,000円/人の領収書での代金払いとなっていた。その後RECEPTIONに確認するとOKとのことだからホテルとJETSTARで話がついたのだろう。で、今回の旅行で最も住み心地良く、おいしい食事を味わえることになった。
なお、翌日、鹿児島空港で確認すると、前日の種子島→鹿児島便の中で、なんと、便変更後に、我々の乗る予定だった種子島→鹿児島便だけが、なんとか運航出来たらしい。これでは、キャンセル料金は返金されないのか、と心配したが、帰ってからANAに「キャンセル連絡しようとしたが電話が通じなかった」との言い訳と共に電話すると、その場で状況確認し、全額返金しますとのことであった。
ところで、JETSTAR成田便に乗ろうとカウンターに行くと、スーツケースが重すぎると言う。そこで、預け荷物許容15kgが5kgであったので、スーツケースの中身を預け荷物に移すことでスーツケースは許容重量内に収めることにした。
そんなことで、あれやこれや、どたばたとしたものの、全てが上手く運び、何となく、後味の良い旅として記憶に残ってしまった。どうも、特に後半は特巨大台風対策でハイテンションな状況で走り回った旅であった。こんなこともあるのだな、って思いだ。

旅費は、1人当たり約75,000円程度であった。
写真はここ。https://plus.google.com/photos/107577963727362767237/albums/6172771520846665089


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