2014年12月18日木曜日

素敵な本をみつけた(2)

ISABELLA BIRD  イザベラ バードの日本紀行
彼女の明治11年6月~10月・東北・北海道紀行での経験を出版したものである。通訳としては伊藤鶴吉が同行した。
さらに彼女は、同紀行を終えた後に、京都で新島譲、八重夫妻にも面談している。驚くべき女性だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E9%B6%B4%E5%90%89
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89
本書は彼女の紀行文であり、彼女の通った道筋はここが参考になる。これって誰が作ったのでしょうね?ありがたいことです。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=zx10Ivpb7etY.kUMKAupEY0tE&msa=0

武士のちょんまげは兜を安定させるためだとか、日光の金谷ホテルは住み心地が良いと、彼女は書いています。
ところで、彼女は日光の金谷邸(金谷ホテルは当主が、外人観光客が多くなるであろうと、以後に宿を建設した)に9日間滞在後、鬼怒川上流に向かい、次いで鬼怒川の上流、男鹿川に沿って登って行った。6日後に、日光と会津の中間点、川島に着いている。これらの地名は全て、上のグーグル地図にも記載されている。だから、紀行文を読みながら、上記地図を参考にするといよいよ興味深く読める。川島から日本海側に移動し、阿賀野川の津川に至り、そこから新潟まで川下りしている。新潟滞在後、荒川に沿って登り、中央山岳部に到達し、北上する。すごい旅だ。
彼女の記述の中には驚くべきことがいろいろと記載されている。例えば、米沢の津久茂からは幅8mもの広い道路がまっすぐに北上していたらしい。あの時代に進取の気性の人が居たってことだろう。そのような驚くような記述の他に、日本の自然がいかに美しかったか、日本人の品性がいかであったかなど、とても驚かされます。
特に気づくのは、彼女の歩いたルートは東北のメインルートではなく、どちらかと言えば、不便な場所であり、たまに主要ルートに入ると、かなり近代化が進んだ様子が彼女の記述からも見て取れます。日本はその時点でもかなりの近代化が進んでいたのだなぁ、とも気づきます。
さらに、なによりも驚かされるのは、あの時代に、女性がひとりで東京から北海道まで旅行したこと自体です。彼女の旅に比べると、僕の海外旅行なんてたいしたことじゃないです。

硫黄島 捕虜から見たアメリカ
弟と間違って徴集され硫黄島に送り込まれた兵士が、生死をさまよった末に捕虜となり、
米国東部まで捕虜収容所を転々と移動する旅の記録。
本書に感動して、NHKと、主人公に適任と思う、佐田啓二の息子(誰だったっけ?)に、ドラマにすべしって投書したが、どうだろう。

アベノミクスの終焉 服部茂幸

ソロモンの偽証
これほど冗長な小説はちょっとない。が、面白いことは面白い。

火星の人 アンディ・ウイアー
日経の推薦本なので久しぶりのSFだ。予約して、受け取った時に「間違いではないか?」と言ってしまった。

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