新聞記事では、十数億を盗んだとのことだが、お粗末なことだ。
貸金庫室に監視カメラを置いておき、日々チェックすれば直ぐに盗み行為は発見できた筈だ。
問題は、三菱銀行でかような事が起こるとすれば、日本中の貸金庫は同様の事態にあると考えるべきだろう、ようするに、貸金庫を利用するってことは、泥棒に金を預けるのと同じだと思わねばならない。実は僕も、三井住友信託銀行の貸金庫に、女房の装飾品、記念金貨や記念貨幣、家屋土地の証書、海外旅行用外貨とか、それに何よりも重要な、各金融機関のダイレクト暗証リストを入れていた。ところが津田沼支店が移動することになり、しかも、新しい支店には貸金庫が無くなるなんて事態になり、それらの貴重品を家に持ち帰った。で、他の金融機関に同様に預けたのだが、その間、それらの資産が紛失していないかはチェックに至っていない。
三菱銀行の不祥事で、そもそも、何故三井住友銀行の新津田沼支店に貸金庫設置しないのかに疑念が生じた。同じような不祥事が生じていて、これをクリアーする措置であったのでは?との疑念、次いで、新しい貸金庫は大丈夫だろうかとの疑念も生じた。
いずれにしても、貸金庫に預けたものを再度調べて不足が生じていないか調べることにした。
とにかく、無茶苦茶な事態であり、世間も、もっと緊張感を持った報道とすべき事態だが、この重大さに世間は緊張していないようだ。
ところで、この事態で、僕がバングラデッシ滞在中の出来事を思い出した。
僕と、雑な仕事をする仕上師と、電気工事が初めての検査員の3人が、アパートの1ハウジングの中で共同生活をしたのだが、生活費費の管理を、仕上師の提案で彼が管理することにした。彼の現場仕事については、できるだけ監視を怠らなかった(それでも、思いもよらないトラブルを起こすのだが)。が、生活費程度の管理は大丈夫だろうと任せたままにしておいた。が、何か月か経って、何の気なく帳簿を調べたら、もう全くつじつまが合わない内容になっていた。要するに着服していたわけだ。任せた僕が悪かったと諦めて、帳簿も僕自身で管理することにした。
住友重機械の組合の会計を担当していた女性は、確か、組合費の十億とか二十億を競走馬に投資していたのも最近の話だ。信じられない人間とは、何を遣っても任せられないもので、僕の経験からすると、そんな人間は、かなりの確率で存在すると思える。
銀行業なんて、それを前提に監視システムを構築すべきであり、しかも、その対策もそれほど難しいことではないと思う。それにも拘わらず、こんな事態を起こすようでは、我々は誰を信用すべきだろうかと恐怖を感じる。
19日になり、銀行協会が「貸金庫の監視体制の強化」を通達した。が、本気度はあまり見えない。おまえら事態が判っとるのかいな。
2024年12月17日火曜日
三菱銀行の貸金庫から資産を盗む
2024年11月29日金曜日
わが女房と一緒に大阪に来た。
長期滞在客が帰国するので、その見送りと屋根の塗装をやるべく大阪に来た。
バスで来たが、女房がそれを苦にすることはなくほっとした。
同時に、女房の元気なうちに女房の姉妹に会おうと同行したのだ。
長期客は、スペインとフランスの境界にあるアンドラって山岳国で、人口6万人程度とのことだ。地図で見るとかなりの広さの国だから、よほど人の群れにくい山岳部にあるようだ。
Adria と Jerad って、若者二人で、とても奇妙な観光客だ。一人は、朝、7時に自転車で出かて、他方は10時とか昼過ぎに、やはり自転車で出かけて、ともに、どこかで夕食を食べて一緒に帰ってくる。大阪市内に、同国の友人とかSpainの友人が居るとか、どうも、怪しい。働きながら観光したのじゃないかと疑っている。
さよならパーティでもあるのか、僕が到着した日、つまり、彼らが国に帰る前日に、僕らが寝てから二人は帰宅した。で、彼らと挨拶したのは、彼らが出発する日の朝、それも、出発の直前となった。ジェラルドに「日本人の彼女ができたのか?」と聞くと、日本の女性はshayなので、一人しかできなかった、と答えた。恐らく、英語が喋れないので近寄らなかった、と思うのだ。二人ともかなりハンサムなので、日本の女性がどんどんと近寄って来るのだろうと思ったがそうでもないらしい。
とにかく楽しかったらしく、それを聞いて、こちらもほっとした。
2024年11月24日日曜日
蛇口の不調で、やはり対策実施
先述の記述のように、水漏れが止まらないのだが、押し付けても水漏れが続くことで対策が必要になった。首が回らない件は、水栓全体の締め付け(シンク下側でのねじ締めがきついか、それとも垢が付き過ぎたか)がきついことで生じていると想定するが、水漏れは、水栓内部のカートリッジのパッキン(1200円)が損傷と思われる。しかし、NET投稿で見ると、カートリッジ(8000円)自体が損傷している可能性があり、その場合は、パッキンを取り換えて一時的に水漏れが止まっても、暫くすると再び水漏れが生じ、結局は、カートリッジ(パッキン付属)を買い直したとのことである。パッキンも、本体に取り付けた2本の円パッキンと、下部水栓穴のパッキンがあり、本体のパッキンの取替は面倒そうだ。そこで、パッキンだけの取替はあきらめて、8000円のカートリッジ購入とした。
カートリッジ取替に際しては、水栓下部の温水用と冷水用のストップバルブを閉めねばならない。その際に、水栓の締め付け調整して首振りの不調を改善する予定だ。水栓の締め付け座は、水流とは全く関係ないので、グリースを塗布して首振りを容易にするよう施工する積もりだ。
http://pochito7.blog134.fc2.com/blog-entry-468.html
https://sinn.hatenablog.com/entry/2024/09/29/122705
水栓取説
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://search.toto.jp/tr/03855NT1_200510.pdf
https://www.com-et.com/jp/item_view_manual/searchStr=TKJ32UBFRX/isHaiban=1/kensaku_info=3/datatype=1/hinban=TKJ32UBFRX/renban=1/isNC=1/s_hinban=TKJ32UBFRX/
混合水栓のスパウトが回らない
https://zyaguti.com/singurureba/supautokatai.html
https://zyaguti.com/shuuri/singuru4.html
上記の記述からすると、首(スパウト)が回らないのは、下部での締め付け状態によるのではなくて、スパウト部の内側にあるゴムリングとスパウトとの滑り不良によるらしい。従ってカートリッジを取り換える前に、そのゴムリングに給油するとかせねばならないらしい。
もうちょっと構造を勉強すべきと思われる。グリースは飲用可能なシリコングリースと記載されている。
2024年11月19日火曜日
日経新聞の記事 進化する免疫療法
特に、下記記事の(中)が重要だ。
〈進化する免疫療法〉(上)がん攻撃力 より強く
免疫細胞で難病治す タカラバイオ、実用化へ
[会員限定記事]体の免疫機能でがんを治療する免疫療法が進化している。免疫細胞を遺伝子改変し、がんへの攻撃力を高める治療法が米国で8月に希少がん向けに承認を受けた。日本でもタカラバイオなどが実用化を目指す。これまで治療が困難だったがんを治す免疫療法の最前線に迫る。
「1回の投与で明らかに効いている」。国立がん研究センター中央病院の川井章科長は、2017年から同病院などで実施した臨床試験(治験)のデータを見て驚いた。
希少がんの一種で腕や脚の筋肉などにできる「滑膜肉腫」の患者8人にタカラバイオの開発した薬剤を投与した。患者は従来の薬物治療などでは進行や再発を抑えられなかったが、投与後に半数でがんが縮小した。
この薬剤は「TCR-T細胞」と呼ばれる。免疫細胞の一種のT細胞を強化して治療に使う。患者からT細胞を取り出して遺伝子を改変し、がん細胞の目印となるたんぱく質に反応するアンテナのような分子「T細胞受容体(TCR)」を持たせて体内に戻す。
タカラバイオは25年度中に承認申請を目指す。同社の田中舞紀執行役員は「滑膜肉腫で承認のめどが立てば、適応拡大に向けた開発を進めたい」と話す。
この薬剤が目印とする分子は肺がんや食道がんなどの一部でも生じるため応用できる。こうしたがん患者を対象にカナダ・トロント大学の連携病院が治験中だ。
がん細胞は正常な細胞の遺伝子が変異してできる。細胞表面にあるたんぱく質も正常細胞と似ていることが多く、免疫細胞には見分けがつきにくく攻撃しづらい。がんの目印を免疫細胞に「教え」て、攻撃しやすくする。
免疫療法の登場までがんの治療法は主に3種類だった。手術でがんを取り去る外科治療、抗がん剤などで攻撃する薬物療法、放射線で壊す放射線療法だ。10年代、画期的な効果をもつがん免疫薬「オプジーボ」などが登場し4つ目の治療法として確立した。
海外ではTCR-Tの実用化が24年に始まった。8月、創薬スタートアップの英アダプティミューン・セラピューティクスの開発品が滑膜肉腫向けに米食品医薬品局(FDA)の承認を初めて受けた。同社による44人対象の治験では患者の4割でがんが縮小し、5%ではがんが無くなった。
肉腫患者や研究者を支援する米肉腫財団のブランディ・フェルサー最高経営責任者(CEO)は「何十年もの間、滑膜肉腫の治療の選択肢は限られていた。承認によって患者に新たな希望が生まれた」と歓迎する。
免疫細胞を強化する治療法の中では「CAR-T細胞療法」が先行する。TCR-Tとはアンテナを構成する分子が違うが、がんの目印に反応して攻撃するのは同じだ。米国では17年、日本でも19年に承認された。
ただ、これまでに承認されたのは全て血液がん向けで、全がんの約9割を占める固形がん向けの実用化はまだだ。がんの適切な目印が見つからなかったり、免疫細胞ががんに十分集まらなかったりするためだ。この壁を乗り越える研究も進む。
「24年は脳腫瘍向けCAR-Tのブレークスルーの年だ」。大阪大学の保仙直毅教授は語る。米ハーバード大学が3月、脳にできる固形がんの「膠芽腫(こうがしゅ)」に対する治験結果を発表した。治療の難しいがんの代表例で、発症から1年程度で患者の半数が死亡するとされる。
3人の患者にCAR-Tを投与したところ全員でがんが小さくなり、うち1人では効果が半年以上続いた。チームは以前、がん細胞の1つの分子に反応するCAR-Tを試したが十分な効果が出なかった。
今回は2つの分子を同時に狙うCAR-Tを作り、攻撃の範囲を広げた。免疫細胞を脳内に直接注入し、がん組織に集まりやすくしたことも治療効果につながったとみられる。
肺や胃など、患者数の多い固形がん向けにも技術開発が進む。免疫細胞療法の課題はコストだ。例えば、CAR-T細胞療法は1回で約3千万円かかる。患者以外の細胞からCAR-Tを作って量産するなど、治療費抑制を狙う研究も活発だ。
富士経済によるとCAR-T、TCR-Tなどの細胞治療製品の国内市場規模は30年に23年比2倍の350億円に達する見通しだ。
治療効果を高めるには、がんの目印によく反応するアンテナの構造を見つけるのも重要だ。ただ、有望な構造の発見まで10年かかる例もある。24年のノーベル化学賞のテーマになった人工知能(AI)によるたんぱく質の構造予測技術が役立つ。
たんぱく質同士の相互作用を高精度に予測できれば、有望な構造の候補をAIで選別でき、素早い開発につながる。阪大の保仙教授は「糖鎖の変化などでできる複雑な目印も狙いやすくなる」とみる。AI活用が免疫療法の進化を後押ししそうだ。
免疫細胞で難病治す タカラバイオ、実用化へ
体の免疫機能でがんを治療する免疫療法が進化している。免疫細胞を遺伝子改変し、がんへの攻撃力を高める治療法が米国で8月に希少がん向けに承認を受けた。日本でもタカラバイオなどが実用化を目指す。これまで治療が困難だったがんを治す免疫療法の最前線に迫る。
「1回の投与で明らかに効いている」。国立がん研究センター中央病院の川井章科長は、2017年から同病院などで実施した臨床試験(治験)のデータを見て驚いた。
希少がんの一種で腕や脚の筋肉などにできる「滑膜肉腫」の患者8人にタカラバイオの開発した薬剤を投与した。患者は従来の薬物治療などでは進行や再発を抑えられなかったが、投与後に半数でがんが縮小した。
この薬剤は「TCR-T細胞」と呼ばれる。免疫細胞の一種のT細胞を強化して治療に使う。患者からT細胞を取り出して遺伝子を改変し、がん細胞の目印となるたんぱく質に反応するアンテナのような分子「T細胞受容体(TCR)」を持たせて体内に戻す。
タカラバイオは25年度中に承認申請を目指す。同社の田中舞紀執行役員は「滑膜肉腫で承認のめどが立てば、適応拡大に向けた開発を進めたい」と話す。
この薬剤が目印とする分子は肺がんや食道がんなどの一部でも生じるため応用できる。こうしたがん患者を対象にカナダ・トロント大学の連携病院が治験中だ。
がん細胞は正常な細胞の遺伝子が変異してできる。細胞表面にあるたんぱく質も正常細胞と似ていることが多く、免疫細胞には見分けがつきにくく攻撃しづらい。がんの目印を免疫細胞に「教え」て、攻撃しやすくする。
免疫療法の登場までがんの治療法は主に3種類だった。手術でがんを取り去る外科治療、抗がん剤などで攻撃する薬物療法、放射線で壊す放射線療法だ。10年代、画期的な効果をもつがん免疫薬「オプジーボ」などが登場し4つ目の治療法として確立した。
海外ではTCR-Tの実用化が24年に始まった。8月、創薬スタートアップの英アダプティミューン・セラピューティクスの開発品が滑膜肉腫向けに米食品医薬品局(FDA)の承認を初めて受けた。同社による44人対象の治験では患者の4割でがんが縮小し、5%ではがんが無くなった。
肉腫患者や研究者を支援する米肉腫財団のブランディ・フェルサー最高経営責任者(CEO)は「何十年もの間、滑膜肉腫の治療の選択肢は限られていた。承認によって患者に新たな希望が生まれた」と歓迎する。
免疫細胞を強化する治療法の中では「CAR-T細胞療法」が先行する。TCR-Tとはアンテナを構成する分子が違うが、がんの目印に反応して攻撃するのは同じだ。米国では17年、日本でも19年に承認された。
ただ、これまでに承認されたのは全て血液がん向けで、全がんの約9割を占める固形がん向けの実用化はまだだ。がんの適切な目印が見つからなかったり、免疫細胞ががんに十分集まらなかったりするためだ。この壁を乗り越える研究も進む。
「24年は脳腫瘍向けCAR-Tのブレークスルーの年だ」。大阪大学の保仙直毅教授は語る。米ハーバード大学が3月、脳にできる固形がんの「膠芽腫(こうがしゅ)」に対する治験結果を発表した。治療の難しいがんの代表例で、発症から1年程度で患者の半数が死亡するとされる。
3人の患者にCAR-Tを投与したところ全員でがんが小さくなり、うち1人では効果が半年以上続いた。チームは以前、がん細胞の1つの分子に反応するCAR-Tを試したが十分な効果が出なかった。
今回は2つの分子を同時に狙うCAR-Tを作り、攻撃の範囲を広げた。免疫細胞を脳内に直接注入し、がん組織に集まりやすくしたことも治療効果につながったとみられる。
肺や胃など、患者数の多い固形がん向けにも技術開発が進む。免疫細胞療法の課題はコストだ。例えば、CAR-T細胞療法は1回で約3千万円かかる。患者以外の細胞からCAR-Tを作って量産するなど、治療費抑制を狙う研究も活発だ。
富士経済によるとCAR-T、TCR-Tなどの細胞治療製品の国内市場規模は30年に23年比2倍の350億円に達する見通しだ。
治療効果を高めるには、がんの目印によく反応するアンテナの構造を見つけるのも重要だ。ただ、有望な構造の発見まで10年かかる例もある。24年のノーベル化学賞のテーマになった人工知能(AI)によるたんぱく質の構造予測技術が役立つ。
たんぱく質同士の相互作用を高精度に予測できれば、有望な構造の候補をAIで選別でき、素早い開発につながる。阪大の保仙教授は「糖鎖の変化などでできる複雑な目印も狙いやすくなる」とみる。AI活用が免疫療法の進化を後押ししそうだ。
〈進化する免疫療法〉(中)がん手術 一部で不要に 患者ごとの治療きめ細かく 遺伝子手掛かりに薬投与
- 2024/11/19付
- 日本経済新聞 朝刊
「臨床試験(治験)に参加しませんか。このタイプの直腸がんであれば米国での類似の試験で良い結果が出ています」。がん研究会有明病院の山口智弘副部長は遺伝子検査の結果を踏まえ、患者に説明する。
体を守る免疫を利用してがんを治療する免疫療法に使う薬の治験だ。山口氏は長年、直腸がんの治療に携わる。手術が一般的な治療とされるなか、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が米国で実施した免疫薬「ドスタルリマブ」の第2相治験の結果が医師らを驚かせた。
ドスタルリマブはがん細胞が出す特定の分子の働きを抑え、免疫細胞の攻撃を促す免疫薬だ。希少な直腸がんを対象とし、投与が完了した42例で腫瘍が消えた。試験初期に投与した24例は、治療後1年以上は再発が確認されていない。
直腸がんの手術や放射線などの治療は排便障害が起きるリスクがある。強烈な便意や漏れ出る便によって生活の質が悪化し、精神的に追い込まれる患者もいるという。手術なしで治療できれば患者の負担も小さい。
事前に遺伝子検査で免疫薬が効く患者の見極めに成功し、驚異の治療効果につながった。山口氏は「100%治る治療はこれまで聞いたことがない。患者を見極める遺伝子検査の重要性が増している」と語る。
近年では免疫薬のほかに、免疫細胞を体外で強化して戻す「免疫細胞療法」が開発されるなど免疫療法の手法が多様になる。期待が高まる一方で、今は効く患者が限られる。免疫療法が効きにくいがんは「冷たいがん」と呼ばれ、がん細胞が正常細胞のように振る舞うほか、免疫細胞を遠ざける成分を出す。
こうした患者にも免疫療法を効かせようと研究環境の整備が進む。11日、京都大学がん免疫総合研究センターは米製薬企業からの寄付金など約90億円を投じた新たな研究施設を報道陣に公開した。2050年までに免疫療法でほとんどのがんを制御する目標を掲げる。
免疫療法が効く患者を見極める技術や冷たいがんに対応する治療技術の開発を進める。センター長はがん免疫の研究で18年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑特別教授が務める。本庶氏は「人類を救うがん治療法の開発に向けて活動していく」と意気込む。
最近の研究で冷たいがんなどは腫瘍ができる部位によって特性が違うことも分かってきた。
細かな違いを明らかにするため、国立がん研究センターの西川博嘉分野長は4月、免疫細胞を含む患者のがん組織を保管するバイオバンク事業を新たに立ち上げた。同氏が開発した特殊な凍結保存技術を使って1万例分を回収し、がんの特性を洗い出す。
免疫療法で治る患者は足元で約3割にとどまるが、一度効果が得られれば長い間効果が続く患者もいる。西川氏は「解析が進めば、30年ごろには免疫療法によって、がん患者の約6割はがんが原因で死ぬことはなくなるだろう」とみる。
- 2024/11/19付
- 日本経済新聞 朝刊
「臨床試験(治験)に参加しませんか。このタイプの直腸がんであれば米国での類似の試験で良い結果が出ています」。がん研究会有明病院の山口智弘副部長は遺伝子検査の結果を踏まえ、患者に説明する。
体を守る免疫を利用してがんを治療する免疫療法に使う薬の治験だ。山口氏は長年、直腸がんの治療に携わる。手術が一般的な治療とされるなか、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が米国で実施した免疫薬「ドスタルリマブ」の第2相治験の結果が医師らを驚かせた。
ドスタルリマブはがん細胞が出す特定の分子の働きを抑え、免疫細胞の攻撃を促す免疫薬だ。希少な直腸がんを対象とし、投与が完了した42例で腫瘍が消えた。試験初期に投与した24例は、治療後1年以上は再発が確認されていない。
直腸がんの手術や放射線などの治療は排便障害が起きるリスクがある。強烈な便意や漏れ出る便によって生活の質が悪化し、精神的に追い込まれる患者もいるという。手術なしで治療できれば患者の負担も小さい。
事前に遺伝子検査で免疫薬が効く患者の見極めに成功し、驚異の治療効果につながった。山口氏は「100%治る治療はこれまで聞いたことがない。患者を見極める遺伝子検査の重要性が増している」と語る。
近年では免疫薬のほかに、免疫細胞を体外で強化して戻す「免疫細胞療法」が開発されるなど免疫療法の手法が多様になる。期待が高まる一方で、今は効く患者が限られる。免疫療法が効きにくいがんは「冷たいがん」と呼ばれ、がん細胞が正常細胞のように振る舞うほか、免疫細胞を遠ざける成分を出す。
こうした患者にも免疫療法を効かせようと研究環境の整備が進む。11日、京都大学がん免疫総合研究センターは米製薬企業からの寄付金など約90億円を投じた新たな研究施設を報道陣に公開した。2050年までに免疫療法でほとんどのがんを制御する目標を掲げる。
免疫療法が効く患者を見極める技術や冷たいがんに対応する治療技術の開発を進める。センター長はがん免疫の研究で18年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑特別教授が務める。本庶氏は「人類を救うがん治療法の開発に向けて活動していく」と意気込む。
最近の研究で冷たいがんなどは腫瘍ができる部位によって特性が違うことも分かってきた。
細かな違いを明らかにするため、国立がん研究センターの西川博嘉分野長は4月、免疫細胞を含む患者のがん組織を保管するバイオバンク事業を新たに立ち上げた。同氏が開発した特殊な凍結保存技術を使って1万例分を回収し、がんの特性を洗い出す。
免疫療法で治る患者は足元で約3割にとどまるが、一度効果が得られれば長い間効果が続く患者もいる。西川氏は「解析が進めば、30年ごろには免疫療法によって、がん患者の約6割はがんが原因で死ぬことはなくなるだろう」とみる。
2024年11月17日日曜日
我家の蛇口不調 及び雨戸の開閉・ロック不調につき対策
我が家の蛇口が不調である。 シングルレバー混合栓と称される蛇口だ。
その不調内容は、先ずは首が回らくなった。が、シンクの中央部で止まっているので、そのままにして先端だけを回して水流の向きを変えることで使っている。蛇口の分解は慣れているのだが、緊急事態ではないので、そのまま放っている。一年ほどして最近は、蛇口から水がゆっくりと滴り落ちる。これも面倒なので放ったらかしである。でもまぁ、いつかは対策せねばならないだろうと考えている。そこで、準備を始めた。
蛇口の本体機番は、貼っているラベルでは、TOTO TKJ32UBFRV18 となっている。別のシールは、G1TKJ32UV18 がついているが、これはOEM の機番の様だ。
機体にカートリッジが入っていて温冷水の配分やら、蛇口全体の回転に沿っての流路維持をしている。水漏れは、このカートリッジと本体とのシール不良で起こっていることになる。
水漏れは、カートリッジの取替か、カートリッジのパッキンの取替で出来るようだ。
カートリッジ機番 シンングルレバー混合栓用カートリッジ TOTO THY582N
カートリッジと本体間のパッキン THY552RR
となっている。
問題は、本体の回転不良だ。カートリッジの取替で処理できないなら、本体そのものを取り換える必要がある。
ちょっといろいろ試してみよう。が、面倒である。
なお、シンクの下の温水、冷水のストップバルブは、シンク下の調理容器保管庫の向こう側についているので、手を伸ばせば、給水,給湯は止められる。しかし、本体全体を取り換える時は、調理容器を全て出して、潜り込んで作業せねばならない。面倒だ。
蛇口をもう一度見直すと、回転しなくなった部分は、本体全体を回す所で、水栓全体の台座部分だ。だから内部的な損傷と言うよりは、台座の回転部が水垢とかで滑りが悪くなっていると思える。そこで先ず構造を見直す。
本体全体の回転は、本体が置かれた座の上で回転し、下の方で回転軸をナットで締めているだけらしい。従って、このナットを緩めれば良いだけのようだ。しかし、シンクの下を整理して下部に潜り込まねばならない。蛇口からの水漏れは、パッキンの取替で可能と思う。パッキンを手配せねばならない。
https://www.com-et.com/jp/item_view_manual/searchStr=TKJ32UBFRX/isHaiban=1/kensaku_info=3/datatype=1/hinban=TKJ32UBFRX/renban=1/isNC=1/s_hinban=TKJ32UBFRX/
参考資料
混合栓の様式、取替方式 (かなり面倒だ)
https://www.google.com/search?q=%E6%B7%B7%E5%90%88%E6%A0%93+%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF&rlz=1C1PWSB_jaJP1041JP1041&oq=%E6%B7%B7%E5%90%88%E6%A0%93&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUqBwgFEAAYgAQyCQgAEEUYORiABDIHCAEQABiABDIHCAIQABiABDIHCAMQABiABDIHCAQQABiABDIHCAUQABiABDIHCAYQABiABDIHCAcQABiABDIHCAgQABiABDIHCAkQABiABNIBCjI2NjgxajBqMTWoAgCwAgA&sourceid=chrome&ie=UTF-8#vhid=F-4ogR2_dT9W7M&vssid=_DTI5Z6OFMc-ivr0PvcS-wAc_33
雨戸の車輪とか、止めとかも損傷してきた。これも、取替が必要だ。
取り換えるために部品名を調べた。
古い方の引き雨戸は。KYKスチール雨戸5SA(900x1848)で、車輪は5SA-0918、
下部止具は、5SA-0916 となっている。
ところが値段を調べると、一個で送料込み1500円もする。あほらしくて、車輪はあきらめて軽油を車輪溝に流したところ、雨戸はスムーズに動くようになった。
更に調べると、カインズ習志野店で650円程度で販売しているらしい。今度、買いに行ってみる。(いろいろ調べるものだ)
下部留め具(雨戸錠)は、取り外して調べると、内装のバネの留めが折れていたので、ペンチで伸ばして止め部を作り、これを内装するとちゃんと留め具の操作が出来た。
2024年11月2日土曜日
大阪からバスで帰投
大阪のゲストハウスへの交通は、特別なことが無い限りはバスで往復だ。
新幹線は往復14,000円で、ゲストハウスの運営には高すぎる。つまり、儲けより経費が過多すぎるのだ。ジェットスターとバスとでは余り経費は変わらないが、ジェットスターは変更が効かないのだ。効かせるチケットは高すぎる。で、バス利用が選択肢として残るわけだ。
ただ、バスの場合、乗車時間は8時間掛る。東京八重洲発8:10の青春東海道バス特急だと、16時に京都深草に着いて、枚方の宿には17時になる。ガスの開栓には立ち合いが必要で、開栓の時間は、17:00~19:00となる。ガスの開栓作業員がいつくるか不明だから外にでるわけにもゆかず、枚方で夕食を食べたり買い物をする時間がないのだ。
そこで、千葉の自宅から、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、鶏肉、等の食材の他に、酢やサラダドレッシング、油などの服食材も小瓶に入れて持参する。
ガスの立ち合いが終わってから調理をするわけだ。
それに比べて帰りは楽だ。ガスの閉栓も立会は不要なので、空に近いサムソナイトを引きずって行くだけだ。往路の青春バスに比べて、帰路は深草発8:04の3列バスだから乗り心地も良い。深草最寄り駅の藤森から枚方公園駅まで近いので宿の出発も気楽に出来る。
昨日も、そのバスに乗ったが、深草で渋滞による20分遅れであった。しかし、御殿場に着くころには遅れを完全に取り戻し、むしろ20分程度早かった。順調に都内に入り、道路は東急地下線上の高速を走っていた。が、突然車体が大きく左に傾いた。後部タイヤの外側の1本が破裂したのだ。運転手が中央と連絡を取り、池尻で一般道に降りた。運転手の放送では、応援車が来るので、30~40分掛るとのことだ。停車位置の直ぐ向こうに、東急中央公林線の池尻大橋駅があるので、そこを使っても良いとのことだ。ただし、電車費用やタクシー費用は個人持ちとのことだ。
実は女房のがんX線治療は、駒沢大学駅周辺で受けたので、都内情報に疎い僕でも、実にその周辺だけには知見があるわけだ。
早速、サムソナイトを降してもらい、池尻大橋駅から地下に降りて京急・半蔵門線経由で東西線に向かった。九段下で東西線に乗り換えるだけで、バスが新宿経由で大手町に向かい、大手町で東西線に乗るのに比べてかなり簡単に家に帰れた。300円程度高くなったが、いつもより早く家に帰れた。バスの事故があったのにとても清々しい気分だった。
東名道が渋滞でバスが大幅に遅れる場合は、バスの停留所の、東名用賀とか、東名向ヶ丘、東名江田とかで降りても良さそうだ。
やはり、僕にはバス旅行が最も性に合っているらしい。
2024年10月16日水曜日
車の売却 NextCarsPro取手店の村木さん 本当に有難う
僕は車の免許証は持っていない。20歳になった大学の夏休みには、僕の友人たちは自動車の免許を取りに教習所通いを予定していた。だが僕の場合は、母親が「あんたは眼が悪いから車の運転はやめなさい」と言ったのを良いことに、友人たちが免許書取りに頑張っているのを横目に、大隅半島の先端の方を、内之浦から大きなザックを背負って横断し、列車で鹿児島に行き、そこから船で屋久島に渡った。テントも持参したが、当時のテントはとても重くて、そのため荷物が重すぎて、しかも、大隅半島を2日間に亘って歩き続けたせいで、屋久島に至る頃には足を痛めていて、島内を歩くことも出来ずに、翌日には船で鹿児島に戻り、列車で耶馬渓を経由して大阪に戻った。母親の言葉に従ったと言うよりはむしろ、運転免許を取る面倒さ、特に、予想される同乗指導員の傲慢さが嫌だったのが原因だろう。とにかく、そんな事で、僕は自動車の免許は一生持つことがなかった。ただ、原付の免許は、鹿島製鉄所の据付指導の必需品なのでやむをえず取得した。が今は、その原付免許も流してしまった。
我家の自動車については、我が家に自転車が無い時に、女房殿が買い物で自転車を使い、国道296の排水溝蓋兼用の歩道で転倒したことで、一念発起して免許を取り、中古のトヨタのファミリーカーから始まった。その車は、かなり乗ってからだが暴走車に破壊されて、ガイヤ1908君に買い変え、2016年に、フィット1128君に買い替えた。僕は、どちらかと言えば、ガイヤ君の方が気に入っていたと今でも思っている。
77歳になった女房殿の運転は今なおしっかりしている。が、今年12月28日に免許更新で、認知症テストの通知も来た。女房殿は認知症進行の状況なので、認知症テストの訓練やろうと提案したが、女房殿は頑固に訓練を拒否する。女房殿は数独は極めて好きなのだが、ちょっと好みから外れると頑固に拒否する性格なのだ。これは駄目だなと、免許書返納の時期を窺っていたが、車の売却は今年中にしないと、来年度の車の税金がかかってしまう。つまり今年中に売却せねばならないと、売却準備に入ることにした。でも面倒でぐずぐずしていたが、一昨日は祭日で、午後に時間が余ったと言うか、ほぼ毎日時間は余っているが、やる気が出るか出ないかの違いだけで、その日はたまたま、ちょっとやる気になって、NETのカーネクストなるサイトで入力を始めた。購入年度、車両形式、それに、走行距離を調べておいたが、先ずは、これを調べるのが面倒で、この調査を延ばし延ばしにしていたわけだ。僕はかなり面倒くさがりなのだ。重い腰を上げて車庫に行き、ダッシュボードを開けて車の書類ファイルを出し、ついでにエンジンをかけて走行距離を調べるって、たったこれだけのことが面倒なのだ。でも、これは気の重い口実で、その先に見えるというか、見えないと言うか、その先の手続きが更に面倒なのが予想されたわけだ。
とにかく、必要資料を準備して、パソコンを立ち上げてカーネクストってサイトを立ち上げて、必要事項を入力始め、個人情報も入力した所で、トイレに行きたくなった。トイレにいると、女房が電話よ、と叫んだのだが、そこから、次ぎ次ぎと、中古車販売業者から電話が入ってきた。
いったい何をしているの?との女房の𠮟責の中で電話に対応して、結局、当日の16時に2社、翌日9時と11時と13時に、各一社と合計5社と面談を予定して、後からのは断った。当日16時のは、電話の2社目に、既に16時に予約ありと言うと、同時でも良いですよと言うので、16時の2社にしたのだが、2社と同時に交渉なんてどうなるんだろうと心配であった。
そこまで終えてからパソコン画面に戻って全て入力完了すると、予定売却価格は20万円~30万円と出てがっくりした。たかが20~30万円の為に5社とも交渉するのかと嫌になり、女房に「売っても20~30万円だよ」と言うと、そんな金額なら売るのは辞めようと怒鳴りだした。売らないで女房の免許が切れたら、車輌税だけが掛ると、女房に説明しても理解するかな、と黙っていた。そこでNETで、今度は中古車販売サイトに行き、「2016年ホンダフィット 走行距離2.2万キロ」で調べると、80~90万円なので、恐らく業者の購入価格は50万円程度かな、と、少々はほっとした。
16時の2社の名前は、全てが終わってから判った、つまり、業者名も担当員名も打ち合わせ中は頭には入らなかったのだが、ネクステージの佐藤さんと、NextCarsPro の村木さんと、これらは、全てが終わってから整理して判ったことなのだ。
多分村木さんは、16時の後から予定した人だと思うのだが、その若さにも拘わらずとても説得力を持って説明する人で、それも、相手の気を悪くしないように、ゆったりと自分の思う方向に誘導してゆくタイプで、もし僕が住重時代にそんな能力が有れば、自分の成果を更に上げれたであろうと、話し合う最中にも感心するような若い男であった。 しかも、かなりハンサムでもあった。彼は、30分も早く訪れて、車を調べてから、あれこれと説得し始めた。時間通りに来た佐藤さんが車を調べている間も、あらゆる方向から穏やかに説得を続け、他の業者との交渉はやめて貴方(つまり僕が)の希望金額を告げて、我々2社で入札させてください、と言う。その巧妙な説得に負けて、それじゃあ、55万円以上で2社で入札して下さい、と言い、僕は家に戻り、二人はそれぞれがそれぞれの会社と電話を始めた。時間が掛かると言うので、僕は家に戻ったが、今日入札するのなら、明日に予約した他社の人にはどう断れば良いのだろうか、とうじうじと悩み続けていた。それに、両社が談合して55万円に近い所で決まる可能性もあるなぁとも心配した。
1時間ほどして、決まりました、と言うので外に出ると、二人がそれぞれの名詞の裏に金額を書いており、村木さんは86万円程度で、佐藤さんは96万円程度であった。村木さんは、やはり大手が強いですね、と残念そうであった。金額からすると、2社の談合って杞憂は不要であったのだ。
僕はそのまま、佐藤さんと後の処理手続きの話になったが、その間に村木さんは去って行った。
僕も頭の中が混乱していて、村木さんに礼を言うことも忘れてしまった。心残りである。
なお、入札前に、村木さん、それに佐藤さんの言うには、年末には、中古車はどんどん購入価格が下がって行くとのことで、想定外に高く買ってくれたので、即、車を持ち帰って良いと言うと、佐藤さんは自分の車は置いて、僕の車を持ち帰った。7時頃に佐藤さんは帰ってきて自分の車に乗って帰って行った。
ところで、佐藤さんはハンサムとは言えないが、穏やかで、仕事はテキパキと着実であった。どうやら、この業界の人って、なかなか有能なんだろうと思えた。
かくして、我が家は、売却に動き始めて即日で車を無くしてしまった。これからは、ホンダフィット1128君が居ない車無しの生活を再設計せねばならない。
NextCarsPro取手店の村木さん、結局は貴方に売れなかったけど、本当にありがとう。
実際にはあり得ないことだが、次の機会があれば、入札はあなた一人にして行うだろう。
今回でさえ、二人が札を開けた時に、一瞬、一番札で無い村木さんに売ろうかとも思ったが、それでは、頑張った佐藤さんに申し訳ないと、その考えを振り切ったのだ。
とにかく、僕にはとてもとても疲れる半日であった。が、奥さんには全く関心無しの日でもあった。ところで、なぜNET検索での中古車価格より高く売れたのかと考えたが、恐らく、円安下で、アジア向け中古車の円安による円での相場が上がったことが原因に違いないと思う。
2024年9月27日金曜日
セスナ機に乗ったことが2度ある。
YS11に乗ったのは新婚旅行のときだから、50年も前のことだ。
セスナ機に乗ったのは、最初は、米国のニューオリンズから、客先のラーセンさんが手配したセスナ機で、設備敷地の視察に行った時だ。ラーセン氏は助手席に乗り、我々は後部客室に座った。氏は、操縦の免許も持っていて、飛行途中で、主操縦士から操縦を引き継いだ。その最中にわざと機を上下させたものだから、機が着陸後、僕の同乗者たちは、青い顔でよろよろと機を降りた。しかし、僕は、どうやら、飛行機の上下とか旋回には強くて、むしろ楽しくて、にこにこしながら降機した。ラーセン氏は、僕に、君の荷物が重すぎて揺れたんだよと、いつものように冗談を飛ばしたが、この後、いよいよ僕に親切になった。
二度目に乗ったのは、ツアーで、ナスカの地上絵の観察の時で、ツアーの殆どが中型機に乗ったのに、僕達夫婦と、ツアーで一緒の清水さんって中年の女性だけがセスナ機に乗った。
僕の経験からすると、ツアーの引率者は彼のグループで、ツアー全員が一緒に行動できない場合、例えば、ホテルの部屋が不足で、別のホテルに二・三室を確保する場合とかに、その部屋に泊めても問題なく過ごせる人間を選んでおくようで、僕は、そんな場合には必ず指名されるようだ。つまり、何かの折に、英語が喋れて、トラブルも対処できる人間を選んでおくわけだ。
それで、その時のガイドも僕達夫婦を、セスナ機の搭乗者に選んだと思われる。
セスナ機を運転するのは小柄でおしゃべりの欧米人で、僕に、助手席に乗れと指示した。しかし、助手席なんて最高の席を占めるのは、女性に失礼だろうと、清水さんにどうぞと譲った。ところが、操縦者がそれを拒否して、お前が乗るのだ!お前が助手席だ!と強硬に主張したので、仕方なく助手席に座った。凄いよな、こんな経験って、と感激した。
離陸すると、いろんななだらかな丘を過ぎて、直ぐに、地上絵の上に達した。機は、殆ど横転状態で、いろんな地上絵の上を飛行し続けるので、僕は大いにはしゃいでしまった。あの有名な地上絵の数々を、真下と言うか、旋回するので、真横に見られるので、大いにはしゃいでしまった。
地上に降りて降機すると、操縦者が僕の顔を見て呆然としていて、チップで10ドル渡そうとしてもうわの空で受取った。今になって思うと、副操縦士席で横転飛行を続けると、気分が悪くなる筈だと思っていたのだが、あてが外れて呆然となっていたのだと思える。
欧米人はどうやら、飛行機に乗って、昇降とか急旋回に泰然としている人間を尊敬する傾向があるらしい。
2024年9月16日月曜日
佐藤正午著 冬に子供が生まれる
同書を日経の土曜版が絶称していたので八千代市図書館で予約した。予約者数が多くて半年近く待ち、忘れた頃に連絡が来た。
早速借りたが、裏表紙には「予約が多いのでお早めに返却ください」なんて書いてある。
読み始め部分は、なかなか緻密で、これから先の展開が楽しみであった。物語の展開が、かなり奇想で、この展開なら、作者は多分、全体の流れを作り、その流れに沿ってエピソードを作り、それらを完成してから、文を起こしていったのだろうと想像した。
ところが、読んで行くうちに、話が広がり広がり、どうにも纏まりがつかなくなってゆき、話の途中で突然話が混乱して、そのまま終わってしまった。
つまり、何も得られることなく話が終わってしまった。
実にあほらしいことになってしまった。2日間が無駄になってしまった感じがする。
待っている人が多いから早くかえさなくちゃあ、
2024年9月4日水曜日
台風が去って大阪でゲストの相手をしている。
暑くて死にそうだ。
宿泊者は、スペイン人のAndoriaとJyeradで、20歳と21歳。
3か月も宿泊で、僕は対応できない、自分たちでマネージしてと言う条件で宿泊している。
でも、到着した翌日の今日から彼らは家を出て大阪市内に向かった。夜遅くなるか明日になると言って出て行った。3か月もこんな旅をできるのだろうか。
3か月前から予約を打診してきたのだが、てっきり枚方地元の国際外国語大学に留学だと思ったのだが、全くの観光旅行か、それともアルバイトかもしれない。
Andoriaとの名前で予約してきたので、若い美しい女性かと思ったら間違いだった。ちょっとがっかりした。でも、宿泊客としては男の方が気楽でよい。
台風のせいで、庭の手入れは、31日からの予定が、昨日2日からになってしまい。大急ぎで、1日で片づけた。とても疲れたが、台風の曇り空の下だったので頑張れた。ところが今日は全くのカンカン照りだ。暑くて暑くてたまらんわ。
明日一日で、あさっては千葉に向かう。後の連絡はAirB&B経由で大丈夫だろう。
そうだ!二人はスペイン人ではなくて、フランスとの境界にある山国のAndraって国らしい。凄い処から来ているのだ。
宿泊を初めて二日目に、大阪市内に行き、その夜は帰ってこない。二人とも酒を飲まないと言っていた。何をしているのやらと、不思議だ。
2024年8月30日金曜日
こころの傷(僕の受注設備)
僕がまだ物流OBの集まりに参加していた頃、当時は、環境施設事業部の外注さんとして、リサイクル設備の見積もりに従事していた。と言うか、僕と高桑さんって外注さんとコンビで、それも、案件が多く、それぞれが2件程度は担当して仕事をこなしていた。
その頃に、物流OB の飲み会があり、八木さんと話している時に、たまたま、僕が物流では最初に冷凍倉庫を受注した、との話をした。
すると八木さんは、「え~っと、確か日本ハムの冷凍倉庫は、荷物が棚から落下して大問題になったのじゃないか」と言った。
僕は、硬直して、「それって、どんな」と言うと、
八木さんは、「いや、あれは・・・」と口を濁した。
その時、その話の真実を突き詰めるのが怖くて、僕も八木さんの説明を詳しく追及するのをやめてしまった。で、その件は、それっきりになったが、今になって後悔している。
日ハムの東京工場に納めた冷凍倉庫は、物流機器大手のダイフクとの競合で、我々との打ち合わせは全て工場長自らが担当で施設の計画をして、工場長自らが我々の相手をしてくれた。要するに、工場長の評価で勝負が決まるわけで、凄い会社だと感心したものだ。とにかく、そんな事情で、僕は、工場長との打ち合わせをした後、事務所に帰れば直ぐに工場長の要望を計画に反映させるべく計画変更や図面変更を加えて、2~3日毎に訪問するとの攻勢で、ダイフクが一歩も二歩も遅れるような客先協力をすることで工場長の好意を得た。要するに、ダイフクが、工場長の要望を図面化して持参する時には、すでに工場長の関心は次のフエーズになっているように図ったわけだ。
実は、自動倉庫建物外被を含む工場建設物は、大成建設が担当していて、大成建設はダイフクと密接に連携していて、僕が受注した時には、大成建設の反感があからさまに感じられた案件であった。
僕の受注の一因は、自動倉庫外で冷凍物を扱う車輪付き台車をそのまま自動倉庫に保管する方法を採用したことにもある。冷凍品を車輪付き台車から、自動倉庫用コンテナに移し替えることなく、台車ごと自動倉庫に収めることができる方式だ。この方式を提案してことも受注の一因だと思う。
日本ハムは、各工場長が発注の全権を持っていて、関東工場の工場長が紹介してくれて、関西工場の自動倉庫も受注できたが、これは矢倉さんだかが受注したと思う。
ところで、車輪付き台車だが、それは、スーパーで使われている台車と同様の構造で、ただ、外枠の背が高く、多くの冷凍品が積載できる構造になっている。これを、自動倉庫用の搬出入台車横に置くと、搬入台車がフオークを車輪付き台車の下側に差し込み、持ち上げて、搬入台車内に引き入れて、これを自動倉庫内に搬入するわけだ。
スーパーの台車を見に行き、動きを良く調べたが、台車が方向転換する時には、台車の動きが、4個の車輪の内の2輪の下面を中心に、ぐるっと回るので、台車の横振れ量が車輪半径程度と大きくなる。そこで、自動倉庫棚内では、車輪を使ってはならないと判断した。また、棚に置いた後で、台車が勝手に移動しないように、棚前面に突起段差を設けて、台車の勝手な移動を防止した筈である。
ここまで考慮したのに、八木さんの漏らしたように、棚から荷物が落下したのだろうかと、今になって思う。
八木さんから、もっと良く聞いておけば良かったと思う。
ときどき思い出す,そのたびに胸が痛むのだ。
こんなに長期間に亘り交通網を乱す台風があるなんて!
9月3日から3か月ほど大阪のゲストハウスに宿泊客が泊まる予定である。
ただ、僕がずっと管理するわけにもゆかず、宿泊期間の最初の数日で、家の管理方法を教えて、更に一か月に1回程度、様子見に行くことにした。
スペインのADRIAさんって女性のコンビの宿泊だ。なんでも、大学に通うってことだが、恐らく、大阪外語大学だろうと思う。どんな二人なのか楽しみだ。
9月3日に到着が確実だとのことで、僕は、8月31日から大阪拠点に入り、除草とか、出来れば、布団の日射干しもやりたいと考えていた。更には、水道、電気、ガスの扱い、ごみの扱い、鍵の扱い、買い物のやりかた、キャッシングの場所、等を教えねばならない。更には、彼らの通う大学への道も教えるべきだろう。
その積もりで東海道昼間高速バスを予約していた。当初は、8月31日としていたが、
台風の動きを見ると、早めに大阪に入る方がベターに思えたので、8月30日に変更した。
(変更代は100円だ)
ところが、JRバスからメールが入り、30日のバスは運休になってしまった。31日の分を取りなおそうとしたが、全便運休らしい。それとも、全席が売れたのかもしれないが、その点は不明だ。
なお、8月29日時点の状況だと、台風の速度は遅くなって9月1日に関東北部に抜けるようだった。であれば、8月30日中なら関東から関西は大丈夫の筈で、実際の天候状態を見る限り、8月30日に運休する理由が納得できなかった。
仕方なく、9月1日、9月2日の分を調べると、夜行便しか空きがなく、台風の動きがいよいよ不鮮明なので、2日分の予約を確保した。どちらかをキャンセルすることになるのだが、キャンセル料は、2日前までが100円で、それ以後は20%となっている。
台風の勢力が衰えないと、9月2日の新幹線で午前中に移動するのがベターにも思え、”えきねっと”にも入会して新幹線切符を買う準備も進めた。
しかし、その後、現在のところは」、9月1日には熱帯性低気圧に変わるらしい。また、9月1日には大阪も東京も雨は弱まるらしい。
だが、いずれをキャンセルはもうちょっと様子を見てから決めることとする。
かような、事態は今までなかった。
2024年8月14日水曜日
とてつもない技術者のその他の例
世の中にはもっと酷い技術者が居て、とてつもない害毒を流すことがある。
笹子トンネルで、トンネルの天井に施設した鉄構物が落下して多くの若者が一瞬で亡くなった悲劇だ。
鉄構物は、空調の機器とかダクト(空気配管)を施設するものだが、それらを支える架構を天井から吊り下げていたのだ。吊り下げの方法は、天井にボルト用穴を明けて、そこに直ボルトを突っ込み、突っ込む前に接着剤を直ボルトに塗布しておくので、要するに接着剤の接着力だけで直ボルトを支え、その直ボルトに架構をねじ止めしていたのだ。接着剤の接着力は、時間とともに、接着剤の老化と共に衰えるのは当然のことで、架構が、直ボルトと共に抜け落ちるのは当然のことなのだ。
我々の設計時代には、この直ボルトをコンクリートの穴に接着剤で止める方法もあったが、あくまで一時的な用途、つまり、据付時に据付の為にのみ吊り下げる等の、仮止め装置としてのみ使ったのだ。なお、このようなボルトを確かホールインアンカ方式と称したと思う。どこかの現場で据付用吊り具として必要になり、急遽、自分で錦糸町の卸屋に買いに行った記憶がある。
さような、仮止め接着剤直ボルトを、恒久的な目的に用いるなどは、技術者としては絶対に採用してはならない方法だ。垂直に吊り下げるのでなく、壁面に差し込んで、吊り下げ力ではなくて、剪断力で持たせる方法ならまだ長期荷重には持つだろうが、それでも採用すべきではないだろう。
つまり、笹子トンネルの空調機機器の設置方法は、とてつもない技術者のせいで、大きな事故を招いた一例と言えるだろう。
ところが、笹子トンネル事故の捜査では、かような観点での捜査はなされなかったようだ。警察組織に裏からの圧力があったのだろう。恐らく建設業界であろうと思う。
このことからすると、この件は、警察組織にはかような圧力が存在するだろうとの証拠と言える。
2024年8月12日月曜日
世の中にはとてつもない技術者がいる。
世間にはとてつもない技術者がいる。
IHIの技術者についての思い出はここに書いたが、世界に冠たるUFJの技術者にも経験したことを突然に思い出した。
https://isabon.blogspot.com/2021/01/blog-post.html
僕がリサイクル施設をやっていた時の経験だが、UFJは製鉄以外にもごみ処理施設もやっている。製鉄所は、コークスの代替にプラスチックを使っていて、何の理屈かは判らないが、これを、”省炭酸ガス処理”として宣伝している。
各自治体はリサイクルを目的として特に食品包装用プラスチックを収集しているが、実際にはリサイクルは困難なのだ。そこで、製鉄所が名乗りを上げて、コークスの代替にプラスチックを使い、これをリサイクルと称しているのだ。
僕からすれば、食品用プラスチック収集は、生ごみ収集と目的はほぼ同じと思うのだが、地方自治体としては、わざわざリサイクルと称して収集するから、生ごみと一緒に扱えないのだ。そこで、製鉄所に任せて、リサイクルしたとの名分を作り上げているわけだ。
製鉄所はこれを製鉄所燃料として使うだけではなく、更に、ごみ引き受け料で大儲けしているのだ。その経験で、ごみ処理は儲かると知った製鉄所は、更に間口を広げて、リサイクル機械やリサイクル施設そのものまで納入するようになったのだ。
各自治体ではリサイクル施設に相当な投資をしていて、門真市もリサイクル施設を計画していた。UFJは門真市の施設には計画当初から参入していて、計画原案はUFJのプランであった。僕は後からの参入で、UFJが計画した施設計画に沿って見積もりすることになった。
計画書を読むと、リサイクル施設はごみの受け入れに自動倉庫を採用していた。
僕の方は、リサイクル施設での自動倉庫でのごみ受け入れについては特許も取っている。その方式は、ごみ数か所あるごみ投入口の下に20立法メートルもある容器を置き、ごみ収集車が直接その容器にごみを投入して、何台かのごみ収集車が投入し、容器が満杯になると、その容器を自動倉庫内に移送収容し、自動倉庫後方のごみ分類装置側の要請に応じて自動倉庫から出庫し、容器を反転してごみを仕分けラインに供給するのだ。
この方式は、僕が受注した横須賀のリサイクル施設で採用‣稼働していた。ごみ収集車は一台で数立方メートルから十数立方メートルのごみを扱うし、ごみの搬入総量も著しく大きく、受け入れにはその巨大な容器が200個程度も必要だった。
門真の計画では、施設のごみ受け入れ量は横須賀のそれと殆ど同じであったが、なんと自動倉庫用のごみ容器量は1立方メートルしかなかった。
どう考えても、受け入れが出来る計画ではなかった。
そこで、僕としては、1立方メートルの容器では、絶対に対応できないとの資料作りが必要になってしまった。しかし、僕の説明を聞いた市の担当者は非常に困った顔をしていた。
やはり、既に施設の受注はUFJに決まっていて、僕は逸注してしまった。製鉄会社は、プラスチックごみを受け入れることと交換条件でリサイクル施設を受注できるから有利なのだ。
市としては、プラスチックごみを製鉄会社が受入れてくれないと困るわけだ。
何年かして、門真市のホームページを見ると、その自動倉庫はラインとしては稼働しておらず、分別後のびんとか缶とかを一時的に保管する用途に使われていて、本来の機能には全く使われていないようであった。あれだけ言ったのにと呆れてしまった。
それにしても、UFJたる企業の技術者のレベルには僕は呆れてしまった。
2024年8月3日土曜日
女房のがんの経過と今後の対処法
女房のがんの経過を記する。今後、老人は増え、癌患者が増えることは確実である。
本稿は、それらの人々への参考、及び、今後の自分の行動の参考にすべく公開とした。
なお、8月04日時点では、女房殿は発病前よりも元気で、大阪訪問も大いに楽しんだようだ。ただ、加島家女性陣の傾向としての認知症が徐々に進行しつつある。この予防としてNMNを服用しているが、NMNは細胞を活性化させるため、癌に対してはどうなんだろう。
特に悪いとの記事も無いので継続している。
● 女房殿の経過
2020年
R2.10.28 大便に血液付着で八千代市医院いて大腸内視鏡検査
R2.10.30 徳洲会病院にて診察・手術を予定
R2.11.26 大腸S字結腸部切除ダビンチ手術
R2.12.05 退院
R2.12.15 診察
2021年
R3.03.09 腹部エコー検査で大腸に異常なし
R3.05.15 CT 頭部・胸部・腹部
R3.05.25 診察にて肺に点があり様子をみる。
R3.08.24 肺に転移を確認、診察後、肝臓転移を調べるために胸部CT
MSI 検査 (陰性のため、オブジーボ使えず
R3.08.31 化学療法説明
R3.09.07 化学療法開始 ①
R3.9.18 頭部MRI (認知症検査)
R3.09.28 化学療法 ➁
R3.10.19 化学療法 ③ 副作用を抑えるためアバスチン量を減量
R3.11.05 胸部CT 腫瘍が僅かに縮小
R3.11.09 化学療法 ④
R3.11.30 化学療法 ⑤
R3.12.21 化学療法 ⑥
2022年
R4.01.06 胸部・腹部 CT 見えない程度に縮小 他臓器への転移も無し。
(化学療法開始後約4か月)
R4.03.11 胸部・腹部 PETCT 見えない程度に縮小 他臓器への転移も無し R4.01.11 化学療法 ⑦
R4.02.01
化学療法 ⑧
R4.02.15 化学療法 ⑩
R4.04.26 化学療法 ⑫
1月6日のCTで、がんが見えなくなってから約4か月
R4.07.15 CT 細胞異常増殖は見られない
R4.09.16 下腹部を含め造影CT 細胞異常増殖は見られない
R4.11.19 PCR検査、単純CT検査
R4.11.21 大腸内視鏡検査異常なし
R5.02.07 単純CT
R5.05.19 造影CT小結節2か所 要注意
R5.08.18 胸部単純CT 前回のは消えて、4か所小結節
R5.11.77 小結節4か所が一部おおきくなる。
2024年
R6. 01.10 CT
R6.01.24 肺胞4房切除 (肺がん専門医)著しい後遺症で3か月間以上苦しむ。
痛みと妄想だが、痛みは肋間神経痛により生じたようだ。闘病途中で気付いたが
風呂に入ると痛みが著しく軽減される。そこで、昼間に何度も入浴するって方法で、
症状は著しく改善された。なお、先生が選んだ鎮痛剤はほぼ効かなかった。
R6.02.02 立位正面IR
R6.04.24 CT 怪しい結節(切除部の一か所辺り 映像、向かって右中央)
R6.07.31 PETCT全身
R6.0810 肺専門医診察予定
肺がん専門医への診断依頼連絡を計画
R6 8月1日から、東京医療センター放射線治療科Y先生に接触を始めた。
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Y先生へのFAX
Fax No. from S.I
東京医療センター
放射線治療科 Y 科長様
前略 ご無沙汰しております。
御多忙中申し訳ありませんが、お願いを以下に記しましたので宜しくお願いします。
私の女房、里美が下記の状況です。
2020年末に大腸がんを発症、地元の徳洲会千葉にて切除手術を受けました。
2021年に肺に転移し、化学療法を1年以上受けました。
(同時に別途、ハイパーサーミアを月に3~4回継続しました)
2022年6月に化学療法終了、ハイパーサーミアは継続
2023年末に小結節4点が大きくなった(8mm程度)
2024年1月末4つの肺胞を除去。ハイパーサーミアは中断。
2024年4月末、前回の1点に怪しい結節
2024年7月19日同結節が若干拡大・その上に僅かな結節発生
2024年現在、切除手術計画中
本年初めの手術で、手術の後遺症で3か月以上、激しい後遺症に苦しみました.
その頃、日経新聞にて、放射線治療が有効との記事あったこと思い出し、Y先生に、何ら
の御助成、御助言をお願いすべきだと決心しました。
画像データは、手術前の4結節は保有しています。(ハイパーサーミア医師用に入手)
その後のは、セカンドオピニオンを受けると申請すれば入手できると思います。
なんとか相談に乗って戴けませんか。よろしくお願いします。ご都合悪ければ、NO,と一
言でも良いです。勝手ながら下記にお願いします。
メールアドレス xxx@yahoo.co.jp
FAX xxxxxx(特殊詐欺防止で留守電にセットしています)
その後のメールによるやり取り
ご指摘の点、了解しました。
なお、現在の病院では、腫瘍科がなく、女房の場合、担当医は大腸手術をした消化器外科の先生です。
月に2回程度、他院から腫瘍科の先生が訪れて担当医にアドバイスしているようです。
患者も希望すれば腫瘍科の先生にアドバイスを頼めるとのことです。
他院から週末に来る呼吸器外科医は、呼吸器の手術の時だけ診断・手術を担当します。
担当医は、肺胞切除手術を前提として、その手術期間だけを呼吸器外科に院内紹介しています。
また担当医は、「今回の腫瘍切除の後でも腫瘍が出れば、その場合は化学治療ですね」と言っていますから、
僕が、化学療法での女房の衰弱を恐れていることを配慮して、肺外科に院内紹介したのでしょう。
なお、担当医自身も週に1回の先生です。週に1回の先生って体制はどこでもだと思います。
その様に分析すると、現在の医療体制は、Y先生の指摘される体制にはなっています。
ただ、僕が化学療法を嫌がること、それに、切除手術の後遺症を嫌がること、それに徳洲会千葉の医科不足での体勢で、
この状況になったと思えます。
ではとにかく、今回は放射線治療の適否を主眼としてのセカンドオピニオン、それに、
それが不適な場合、化学療法以外の適切な治療法がないかのセカンドオピニオンとします。
それらが無い場合は化学療法を受け入れます。
化学療法を受け入れる場合に、貴院を選ぶか現在の医院を選ぶかは別途考えます。
その場合、アドバイスをお願いします。
また今回は、ご指摘の手順を踏んで貴院にコンタクトします。
ご助言、ありがとう御座います。
S.I
> ----- Original Message -----
> Date: 2024/08/01 木 21:33
> Subject: Re:Y先生へ from S.I Re: 相談
>
>
> 短期間に5個目があるとなると循環器外科や呼吸器外科で切除の追加を勧めるのは一般的とはいえません。
> 大腸癌が原発なので消化器外科ないし消化器内科や腫瘍内科医の指示のもとに手術や化学療法の選択を
> するのが一般的です。地域性や病院の特性があるのかもしれませんが、大腸癌専門医か腫瘍内科医の
> アドバイスを受けられることをお勧めします。ただし、何らかの薬物療法を勧められることになるので
> 体力や体験上、受け入れがたいかもしれません。納得した医療を受けるための手順と割り切ってください。
>
> 今回は東京医療センター放射線治療科のYへの紹介状としていただき、当院の地域医療センターに電話
> してみてください。当院のHPにあるセカンドオピニオンの手順をご参照ください。病理標本を持ち込む
> 必要は今はありません。放射線治療の適応があれば当院での治療は可能ですし、他院のご紹介もできます。
> 当院で治療する場合には、当院の腫瘍内科医にかかってアドバイスを受けることも可能です。その後の
> 治療を徳洲会で継続することは問題ないと思いますが、通常主治医が循環外科のままとは考えにくいです。
> 病院の特性でどうなるのかわかりませんが、HPを見ると、消化器外科、緩和ケア科のように感じますが、
> 小さな肺転移があるというだけで肺専門医(内科・外科)が見続けることはないように思います。
>
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>
> On Thu, Aug 1, 2024 at 8:34 PM:
> >
> > ご丁寧な検討ありがとう御座います。
> > 今の所、微細な癌は無いようで、切除対象は、8mmのもの、それよりかなり小さいの、それぞれ1個の合計2個のようです。
> > 共に、肺外側の手術しやすい位置にあるとのことです。
> >
> > 徳洲会千葉の担当医は、循環器外科医で、肺がんについては肺専門医(呼吸器外科)を院内紹介します。
> > 前回の手術は、紹介された肺専門医の先生が担当されました。
> > 7月30日、担当医が、最新7/19日のCT画像を見て、
> > 「手術切除した肺胞4個の内の1個の所に腫瘍があり、その傍に1個小さいのがある。手術が良いでしょう」
> > とのことで、
> > 「手術の後遺症が酷いので、手術以外に、例えば、放射線治療はできないですか?」と聞くと、
> > 「私は、肺がんには詳しくないので、院内肺専門医に聞いてください」とのことで、
> > 7月31日のPETCTと、8月10日の肺専門医の診察を予約されました。
> > でも、その先生は外科なので、他の術式は紹介されない可能性が高いと思い、Y先生に相談しました。
> >
> > Y先生のご意見から、放射線治療の可能性ありとして、8月10日の肺専門医診察日及び8月13日の担当医師に、
> > セコンドオピニオンを申し出します。
> > また、7月19日CT画像、7月31日PETCT画像の提供も申し出します。(提供までに10日程度必要です)
> > 画像診断書の提供も申し出しますが、その提供を得られるかは不明です。
> >
> > ● 必要でしたら、前回手術した腫瘍のホルマリンスライドも申し出しますがいかがでしょうか。
> > ● セコンドオピニオン先として、東京医療センター、及び先生のお名前を出してよろしいでしょうか。
> > なお、この申し出は、東京医療センターでの治療を前提としていますが、よろしいでしょうか?
> > ● セコンドオピニオン準備出来ましたら、先生に相談すれば良いのでしょうか?それとも、
> > セコンドオピニオンの通常の手続きでしょうか、若しくは、通常の外来手続きでしょうか?
> > ご意見をお願いします。
> >
> > 先生御多忙中誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
> > なお、今の所、治療当初に実施した化学療法は、体の衰弱が著しかったので、希望していません。
> > S.I
> >
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> > >
> > > S.I 様
> > > ファックス拝見しました。
> > > 肺転移が3(-5)個までなら照射の適応はありますが、微小なものがさらにあるようなら手術や照射はお勧めしません。すでに4個あったので判断は微妙ですが、追加の手術は通常勧めません。 1,2個の照射なら数回で終了し、負担はほとんどありませんので、手術に迷うくらいなら照射を検討しても良いかもしれません。ただし、延命効果については薬物療法の効果次第になります。
> > > セカンドオピニオンを担当医に希望し、詳細な情報提供書と画像を頂いたうえで検討することをお勧めします。
> > >
> > > Y ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今後の予定 2024.08.06 以上の状況で、先ずは東京治療センターで放射能治療の適用性を確認してもらい、癌研有明で、更に期待できる治療法を相談してみよう。
お世話になっています。
妻、S.Sの治療ですが、手術では手術後の後遺症、後遺症的行動が激しく長く続きました。それに、化学療法では衰弱が激しいことを恐れていることはご存じの通りです。
実は遠縁に、東京治療センターに放射線治療を長年専門とする人が居まして、彼に、放射線治療の適応性を聞きたく、セコンドオピニオンをお願いすることにしました。
更に、女房の症状に他の効果的な治療法がないかを、癌研有明にセカンドオピニオンしたいと決心しました。
そのため、紹介状やCT画像の提供を、文書受付に要請しました。よろしくお願いします。
なお、肺外科の先生の診断日には、女房の肺癌の状況を詳しくお聞きし、また、手術よりも適切な治療法がないかを御聞きしたく思っています。 また、その結果を次回の先生の診断日にお話ししたく考えています。
出来るだけ早く結論を出したく、先生にご相談することなく、先行手配したこ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーt ところで、なぜ放射線治療に興味を持ったかですが、実は、日経新聞の夕刊のコラムなんです。東大特任教授の中川恵一さんの記事で、毎日ではないのですが、定期的に掲載されます。で、手術できるガンなれば対応できて、数回の来院で処理でき後遺症もなさそうです。ぐうたらでけちな僕には、適切な治療法だと思うのです。 実は、この著者は、同じ内容の記事を何度も書いているのですが、これらの記事を読めただけでも、日経新聞を取ってた意味があったと思うのです。 なお、近くでは八千代病院が放射線治療を行っているらしい。 https://www.yachiyo-hosp.or.jp/medicalcenter/images/radiation_therapy_pamphlet2022feb.pdf
体と懐にやさしい治療法
中川恵一
がんの治療費は高いというイメージがあります。100万円を超える手術や抗がん剤は珍しくありません。しかし、がん治療のほとんどで健康保険が使え、自己負担は3割(70歳以上1~3割)です。
加えて、保険が適用される治療には、自己負担の上限を定める「高額療養費制度」が使えます。標準報酬月額が28万~50万円だと、負担額は「8万100円+(総医療費―26万7千円)×1%」です。医療費が100万円かかったとしても、8万7430円ですむ計算です。
さらに、高額療養費として払い戻しを受けた月数が過去1年間に3カ月以上あれば、4カ月目からの限度額は4万4400円に抑えられます。
ただし、差額ベッド料はこの制度の対象外です。例えば東大病院で個室を希望すると、最低でも2万5850円(税込み)かかります。1日10万円あるいは20万円を超える豪華な個室もあります。
仮に1日3万円の個室に入院すると、1カ月に90万円かかりますから、中位所得の会社員だと医療費の自己負担額の10倍もかかることになります。ほとんどの手術や副作用を伴う多くの抗がん剤の場合、入院が必要となりますから、「個室問題」に目をつぶることはできません。
その点、放射線治療は通院が原則です。急速に進歩しているピンポイント照射(定位放射線治療)では数回の通院ですみます。
東大病院の場合、早期の肺がんでは4回、前立腺がんの場合には手術ができないほど進行していても5回の通院で治療が完了します。全国各地から新幹線や飛行機で通院する患者もめずらしくありません。
放射線治療には保険が利かない高額な治療というイメージもあるようですが、全くの誤解です。定位放射線治療を含め放射線治療の99%以上で健康保険が使えます。
かつて水素の原子核を加速して照射する陽子線治療や炭素原子核を使う重粒子線治療(粒子線治療と総称)は全て「先進医療」の扱いでした。先進医療は保険医療より先に進んだ医療という意味ではなく、保険を適用するかどうか「評価中の技術」です。
粒子線治療を先進医療として受けると、健康保険が使えないため自己負担は300万円にも上りました。しかし、2016年以降は保険医療への移行が進んでいます。この問題は別の機会に論じます。
多くのがんで手術と同等の効力を持つ定位放射線治療ですが、中位所得のサラリーマンの場合、自己負担は9万円程度ですみます。もちろん差額ベッド代はかかりません。放射線治療は体にも、懐にもやさしい治療なのです。
(東京大学特任教授)
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東京治療センター 先生への質問事項
先生への質問事項
● 診断経過
1)CTの側面図で、心臓に接した部分の「左舌区小結節の増大
を疑う」部分が、腫瘍と指摘されている。
2)PETCT画像では、
上記、左残肺舌区の小結節
右中葉肺末梢に複数の結節 (気道炎症病態の可能性もあり)
その他のFDG 異常集積は無い=「がん腫瘍が集まって出来た部分」はない。
と記述されていますが、右側写真2枚は、FDG 異常集積ではないのですか?
3)以上の画像診断でよろしいでしょうか。
4)担当、消化器外科の先生は、「何回も切るってわけにもゆかず、もう一回は手術で
除いて、後は化学療法ですかね。」とのこと。
呼吸器外科の先生は、「この腫瘍を切っても次々出来る可能性が高く、手術より化
学療法が良さそうだ、との指摘でした。
● 本件での放射線治療の適合性 ?
● 上記呼吸器外科の先生は、「切っても次々出てきそう」との発言有ったが、画像に
その兆候はありますか?
それとも経験則として、再発が起こるのなら、その周期はどの程度でしょうか?
● 放射線治療が適合する場合の、手術予定
● 放射線治療が適合しない場合の、治療方法
なお、この疾患が完全に治癒できなくても治療しながら寿命を生きるとの方法で可
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2024年
R6. 08.19 東京 医療センターにてセカンドオピニオン
腫瘍位置が心臓に近いせいもあり、放射線強度は60%程度
となる。
そのため、再発の可能性は高く、寿命は6か月程度の延び
になるとのこと。そのため一旦は治療をあきらめたが、帰宅
後、女房や僕の想定余命を考えれば、それでも十分だと判断
して、メールにて治療を依頼した。
しかし、治療には徳洲会からの初診紹介状が必要で、その手
続き、提出に、徳洲会に2度、東京医療センターにも2度足を運んだ。
R6.08.29 初診と照射部調査CT
R6.09.10~18 計5回の照射実施 初回と最終回に診察も実施
R6.09~ ハイパーサーミアを2回/月にて再開
その後、女房の体調は良好だ。1月に手術で腫瘍を取ったが、その後3か月~4か月
の苦しみ(肋間神経痛)での苦しみとは格段の違いだ。
徳洲会で、来年の1月にCTを受ける予定だ。