2019年5月26日日曜日

おおさか環状縦断ルートに挑戦

http://www.pref.osaka.lg.jp/chubunm/chubu_nm/ryokuti3.html
https://kaze-local-nature.blog.so-net.ne.jp/2012-12-28-2
今のところ、大阪府淀川以北の摂津方面へ足を延ばす気はないので、生駒北部の津田からのルートに挑戦した。
枚方公園駅から学園都市線津田駅までは、京阪で枚方市駅まで行き、そこから、京阪私市線で河内森まで行き、学研都市線の津田駅まで乗るルートだが、乗り換える度に金が掛かる。これはまずいと調べると、枚方市駅から津田駅までのバスあると判った。つまり、通常ルートであれば、500円以上掛かるが、枚方公園から枚方市まで、15分を歩けば、250円程度で済む。そこで、バスの時間を調べると、枚方市バス停1番乗場から6時22分が始発である。朝4時30分に起きて、例の如く、作り置きのカレーライスと、別に、キャベツ千切り、豆腐、トマトにレモン汁をかけたのをサラダとしてタッパに入れて、バナナ2本も追加してショルダーに入れて背負い、枚方市駅まで歩いた。30分で行ける距離だ。
早朝のバスでしかもラッシュと逆方向だからと停留所の椅子に座っていたら、長い列ができてきたので、急いで列に並んだ。早朝のバスでしかもラッシュと逆方向なのにラッシュ並みの混み方は驚いた。バスは定刻に発車したが、そのルートは307号、つまり、いつもBookoffとdaisoの大型店へ行く道で、とっつきの急坂を苦労して自転車で走る道であった。おそらく、先日、棚田で有名な穂谷へ行くのと同じルート307号を行くのだろう、と思っていたら、Bookoffの手前、中宮小学校手前で、本道から右にずれる細い道に入って行ったので驚いた。本当に津田行きに乗ったのだろうかと電光表示板を見ると、確かに、行く先として津田駅経由と表示されている。別に本道を行くバスが別にあったのではないかと心配したが、6時45分には津田駅に着いた。後で調べたら、この道は307号と見事に並行している。恐らく旧道なのであろう。なお、二つの道は共に津田駅から奈良側に離れた位置で交差していて、旧道が学研都市線と交差する位置は、津田駅から1km程度北側、つまり、奈良側になっているので、バスは交差点から右側、つまり大阪側に向かうことになる。また、307号を先に進み、一山超えれば、もうそこは京田辺市となっている。更に奈良には山もなく真っすぐに行けることになる。奈良への旅には重要な情報だ。かように知らない道筋を知るのも面白いものだ。
津田駅北口から南の山側に行かねばならないが、駅建物の直ぐ奈良側にガード下を行くルートがあるが、旅の記録の人はそこから行っている。メルカリで送料込み300円で手に入れた「26 大阪府の山 2010版」では、線路に沿って100m程度奈良側に線路踏切があるらしいので、これに従った。記載地図通りに行くと、惜しくも、第二京阪の所で、行き詰まりとなった。登山口はこちら、と適当な看板があり、大阪側に行くと、そこで、第二京阪道路の下を通る道があり、向こうに渡り、そこを再び道路に沿って奈良側に歩いた。細い渓谷を越えて行くと、直ぐに登山口の表示があり、漸く登山道に取り付けた。古い版本も、上記旅の記録も、第二京阪道路が改造される以前の記録であったと推察された。
そこからは、仁丹の巨大な工場(ここには、第二京阪ができる前から、ツダサイエンスヒルズなる工業団地があったようだ)の横を通り、なかなか面白い道が、国見山山頂284m経由、交野山山頂341mと、ともに低山なのだが、共に、とても展望は素晴らしかった。国見山からは空気が澄んでいれば、南方の阿倍野ハルカスまで見えるらしい。交野山はどちらかと言えば、北摂側の展望が素晴らしい。
交野山からくろんど園地への道が開発と昨年の台風でかなりコースが乱れて混乱していた。交野山から、南の三宝荒神側に降りて行くと、鳥居道と荒れた道の分かれ道に来るが、ここは右側の荒れ道が正解で、鳥居道に行くとゴルフ場になる。荒れ道を行くと広い舗装道だが、これに沿ってずっと左に行く。途中に山道表示もあるが、通行止めとも記載されている。だからかなりの距離を舗装道に沿ってゆくと、右側にきれいに整備された農村が現れる。ここで、漸く山道に入り登ってゆくと、くろんど園地入り口に至る。実は、先に記載の山道表示で通行止めとの記載に気づかず、急な勾配を登って行き、恐らく40分程度を損失して、しかも、便意を感じたので野糞も遣り掛けたが、思い直して糞はやめて、後戻りして漸くくろんど園地に到達した。
なお、後になり交野市地図で調べると、僕が誤ったと後戻りした山道は、まさしくくろんど園地に行く道であった。が、その先で更に荒れているのかもしれない。その道が谷に降りて行くので誤ったと思ったのだが、後戻りしてたどった道は、くろんど池の谷の山一つ東側だから、結局は美しい農村からは山越えして、僕が降りようとした谷に降りて行ったわけだ。次回は、後戻りした道を探検したいものだ。
くろんど園地と称されるのだから、くろんど池が、その中央に位置すると思っていたが、おおさか縦走路は、くろんど池の西端をかすめて進んでゆく。以前に登った私市ルートを降りて行き、くろんど園地休憩所に至り、バナナ2本を食べてから、泡洗浄機付きのトイレに入った。日本式のうんこスタイルトイレで足は痺れるが、なかなか清潔で、前回くろんど池経由で、高山町の知人を訪れた時と同様に、気分良くウンチをできた。気分良いうんちの後は行動力が増すのだが、ここから、道は初めての、私市C/C経由の道に入った。はじめはC/Cの柵に沿った道だが、そのうち、C/Cへのアクセス道路をそのまま南下する。途中でカートに乗った老齢男女に聞くと、星のブランコのある所はこの道だよと教えてくれた。同じ年齢か、僕より若いかの男女グループが、カートに乗り、清潔でカラフルなゴルフスタイルで人生を送るのと、汗だらけの山歩きスタイルでの人生の過ごし方にえらい差があるものだと、ちょっと気分が落ち込んだが、僕にはゴルフスタイル人生が面白いとは思えないだろうと納得した。
広いアクセス道路が延々と続き、この道は、公共費で作られたのだろうか、等と考えたりしたが。道は、168号線に突き当たる。なんと、そこは天野川の源流で、道路に沿って川のトンネルも南へと続いている。道路を越えて、難しい漢字の”いかるが橋”(ここにバスの停留所があるから、環状自然歩道を生駒側に続けたいときにはバスで来れるだろうと考えた)を越えるとゲートがあり、実に、胸突く急こう配の道が星田園地へと続いている。ただ少しのぼったところで、おおさか縦走路は、南へと分岐している。が僕はここから園地側に向かい今回の旅を終わることにした。星のブランコに至る前の休憩所で、手作りの昼食を食べたが実に美味であった。人間が本当に美味だと感じるのは、高級な食事であるよりは、食するものが何であれ、おなかが本当に空いているいることが重要なのだと思った。さて、哲学的思索の後に再出発して、星のブランコに至る前に、展望台に上ったが、ここの展望は、展望範囲は限られるものの、素晴らしいものであった。しかも、星のブランコを遥か下に眺める位置にある。そこから星のブランコへと降りて、星のブランコの構造を面白く楽しんだ。構造物の巨大さは、過去に僕が設計・建築したものには遥かに及ばないが、揺れを防ぐ構造とか、特に、これだけの物をこの谷に渡した工事方法に興味を感じた。
来た道を戻ると、学研都市線星田駅及び京阪線河内森に至る表示があり、ちょっと登り、その後はなだらかで気持ちの良い下り道で、妙見山に登るのを忘れて、妙見川に沿って下り、168号を越えて、そのまま、古い街並みを通り、河内森の駅に着いた(14:00)。往復合わせて500円程度の実に充実した探検であった。
ところで、交野市と言えば、昔は、片町線と称された田舎路線の田舎町であったのだが、今では、鉄道名は研究都市線と称され、沿線の町々は枚方に優る住宅地帯となっていて、新しい家々が並んでいる。それゆえに、枚方からの津田駅へのバスは混んでいたのだろう。河内森駅近くの古い町並みは昔の街並みなのであろう。枚方の狭い平野部と古い街に比較して、広々とした田園地帯はある時期から新しい住宅地として開発されたと思われる。田園都市線を馬鹿には出来ないと知った旅でもあった。




































0 件のコメント:

コメントを投稿