仕方なく、疎水の橋を越えて、日向大神宮経由のルートで思案辻に達した。なかなか厳しいルートであったが、そこで出会った大文字方向から来た旅人によると、日向ルートは厳しく、もっと容易なルートがあったらしい。確かに、東山ルート地図には2ルートが示されている。その旅人と別れ際に歳を尋ねられ、75歳だと答えると、「私の夢は75歳でも大文字に登れることです。私は、58歳なんですが・・・」と答えた。う~む、と思った。
75歳で、ゲストハウスの経営初めて、客が来んので、山歩きしてるだけですわ、って付け加えるべきだったのではないだろうか。
そこからは厳しい道と、木漏れ陽の道が交互で、なかなか楽しい道だった。
大文字山3角点は実に良い景観の場所で、何と、伏見城辺りの山々さえも見下ろし、遠く、天王山、八幡山、それに、当然だが、京都市街のすべてを見下ろせた。なお、京都トレイルのコースでは、3角点は経由せずに、大文字火床に行くことになっているが、これは勿体ないなぁと思った。ここで11時であった。そこからは相当降りて、火床になり、ここからの眺めは概ね京都市街と、北山、西山であったが、それでもなかなかのパノラマだった。火床からまっすぐ降りると、銀閣寺ではなくて、銀閣寺からはかなり南側の霊観寺の南側路地に降りるルートで、これは京都トレイルルートであった。そこから、白川通りに出て、泉屋博古館の角で地図を見ていると、短パンツ、Tシャツの高校生程度の青年が周りを見回して、僕に、「比叡山はどこですか?」と聞いてきた。比叡山の方向は示したが、出町柳に行き、そこから電車だろう、と答えると、「枚方から走ってきて、これから比叡山に向かいます」と言いおいて去っていった。なんと!・・・走り去る背中に激走と書かれていた。永観堂・南禅寺山門を通り、ねじるまんぽを通過して、けあげの西側に出たので、そのまま西に向かい、京都3条に戻った。12時であった。
昼食は持参したが、そのまま持ち帰り、ゲストハウスで食べた。実に美味であった。
白川沿いで、疎水本流に向かう
疎水の向こうに平安神宮
インクラインを登る
インクライン上側の船止め
発電所への送水管(多分古いほうだろう)
思案峠に向かう
思案処
大文字への途上
大文字3角点
山科側眺望
伏見側眺望(多分伏見城が見えるはず)手前の盆地は山科
京都市街南部 かなたは八幡山辺りだろう
京都南部市街 京都タワーも見えている
空にはオオタカが2羽舞っていた
下って火床からのちょうぼう吉田山、その向こうに御所
この左側が登り口だ
霊鑑堂
永観堂
南禅寺山門
ねじりまんぽ
0 件のコメント:
コメントを投稿