2025年5月24日土曜日

大阪万博に行った。

 5月21日に大阪万博の予約パビリオンは三菱未来館、長蛇の列を並ぶ飛び込みは、タイ、スペイン、韓国と、もう一か所に行き、23日は、日本館に行った。
朝10時を予約して、夢洲駅改札を出ると、もう既に、長蛇の列が、9時入場予約と、10時予約とに別けられて、しかも、各時間予約の人列の幅は、40m程度が、延々と並んでいた。
別に優先口なるものがあり、ここは、恐らく、外交官とか政府関係者とかマスコミとか、それに、身体障碍者用だろうと思われる。
大量の人の群れを積み込み為に、各時間列は、くねくねと蛇のように、曲がりくねって、言葉通り長蛇の列を作り、何度も何度も曲がり、行き戻りして徐々に入場口に近づいて行くわけだ。日本人は実に従順にこの奇妙な行列を見事に維持しながら徐々にゲートに近づいて行く。誰一人文句を言うでもなく、怒るでもなく、従順に、むしろ楽しむかのように暗黙のルールに従って、徐々に前進して行く。日本人って凄いなぁと感心する。
ゲートの最前部でバーコードを確認して、荷物と身体検査を受けて入場するわけだ。
さて、展示物だが、僕の思うに、どれもこれも、実にあほらしい内容で、記述する気にもならない。小学生低学年相手のイベントや展示と言って良いだろう。
それでも2回行ったのは、さすがに日本館なら、僕を感心させる展示があるだろうと思ったからだ。だが、日本館にしても阿保らしい展示だった。
結局、この万博は、建築屋さんが展示も含めてコントロールしたようで、余り展示そのものには関心がなかったようだ。(多分、僕がプランしたら、かなりの物が出来ただろう)
以上のような経過で、万博そのものよりは、日本人の善良なる性格と、周囲を思いやる優しさを感じたことの方が僕を感動させた。それは、神戸の震災や東北の震災での、日本人の行動に通じるようなものがあるのだろう。とても感動する代物だ。
それと、建築屋さん主体のプランだけに、全周囲を囲む木造建築は目を見張る規模と構造である。上に登ると、その規模の大きさに驚かされる。それも、壁の高さが場所によって異なるので、反対方向の壁が緩く高低差をもつことが展望できる、外壁の直径は2km近くあるのだろうか、壮大な建築物である。反対側の壁上を歩く人々の姿が点のように見え、その大きさに驚かされる。(実際には、外径650mらしい)この景観を見たとき、僕はドゥブロニクの城壁を歩いた時の景観を思い出した。 だが、ドゥブロニクの城壁は、外部からの防衛だが、万博の城壁のテーマは防衛であってはならないだろう。一体なにだったのか。調べる価値はありそうだ。
いずれにしても、大阪万博は、ゼネコンいわゆる土木建築屋さんに金が回るように作られているので、それに恐らくは、万博実現にゼネコン主体で誘致運動し、万博実現を果たしたゼネコンに報いる形で実施することで、世の中の進歩とは程遠い観点の構想に基づいて作られたと言えるだろう。これは大阪経済界の特徴と思える。

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